田沢型「神功皇后切手(新高額切手)」を買取いたしました|【買取福ちゃん】 FUKUCHAN

買取体験談

2021/11/7

田沢型「神功皇后切手(新高額切手)」を買取いたしました

  • 大阪府
  • 40歳代
  • 女性
田沢型「神功皇后切手(新高額切手)」を買取いたしました

古切手(田沢型 神功皇后)2枚

今回お買取させていただいたのは、通称「田沢型 神功皇后切手」です。1924年(大正13年)に発行された切手で、「新高額切手」とも呼ばれています。
ちなみに大正時代の10円という金額は現在の30,000~40,000円の価値があったといわれています。これが「高額切手」と呼ばれている理由で、当時は外国郵便物や通信費などの高額料金の支払いに使用されていました。今回は問い合わせ時に「女性が描かれている10円切手だが、すごく古いものなので一度見てほしい」とのことだったため、実物を拝見すべく出張をさせていただきました。国内で発行された切手は、発行部数、流通数などによって高価買取の対象になります。お客様は「価値を知りたい」「需要があるものなら売りたい」というご意向であったため、福ちゃんが掲げる「丁寧」と「納得」に重点を置いて説明をさせていただきました。

ご訪問前の準備

この日、バイヤーが車で向かったのは大阪府堺市。

時刻は午後1時。このエリアは学校や人気グルメ店が軒を連ねるエリアであるため、学生だけでなく休憩中のサラリーマン、買い出しに向かう主婦の姿も多かったように感じました。

人通りが多いエリアから少し離れた閑静な住宅街にお客様のご自宅がありました。

周辺には大型マンション、飲食店などは見当たらず、昔ながらの日本家屋が多く見受けられました。

お客様のご自宅の近くにあるパーキングに車を停めます。

お問い合わせ時にいただいていた「古い10円切手」「女性が描かれている」というキーワードをもとにタブレットで検索してみると、大正時代に発行された「神功皇后切手」ではないだろうかと予想しました。

もしそうであれば良いお取引ができると期待する一方、古い切手には残念ながら偽物も多いので油断はできません。一見本物のように見えても、材質や細部の色彩が異なる……ということもあるのです。

それからお約束の時間が近づき、査定に必要なルーペ、白手袋、風呂敷、契約書を作成するためのタブレット、小型プリンターを運搬用のカゴにまとめ、お客様のご自宅に向かいます。

訪問・査定

お約束していた午後1時半、お客様のご自宅に到着しました。

インターホンを鳴らすと、女性が門まで迎えにきてくださいました。

玄関につき、自己紹介を行います。

福ちゃんから参りました査定士です。本日の査定は私が担当させていただきます。よろしくお願いします

よろしくお願いします

お客様に案内していただき、客間へ。

落ち着いた雰囲気の家具・調度品が設置された部屋で、テーブルには古びた茶封筒が置かれています。

おそらくここに例の切手が入っているのでしょう。

手短に本日の流れを説明し、まずはタブレットで同意書を表示し、サインを求めます。

こちら、査定の同意書となっております。内容にご納得いただけたらサインをいただきたいと思います

ああ、はい……これでいいかしら?ちょっと字が汚くなってしまったけれど

指だとちょっと書きにくいですよね。でもこれで結構です。ありがとうございます

サインをいただいたところで、さっそく査定を開始します。

たった2枚なんですが……すみません

とんでもございません。ご依頼いただきありがとうございます

すごく迷ったんですけど、テレビで古い切手が高く売れているのを見たことがあったので、もしかしたらと気になってしまったんです

お客様はそう言って、封筒から切手を取り出しました。

こちらがご連絡いただいた切手ですね。どちらで入手されたのかお伺いしてもよろしいですか?

えっと……父の書斎ですね。書斎には家族のアルバムなどがあるので、たまに入らせてもらうんです。そのときに見慣れない封筒を発見しまして……父と一緒に中を見てみたら、この切手が入っていたんです

なるほど

父も覚えがない切手だったみたいで……亡くなった祖父のものではないか?といっていました

ありがとうございます。たしかに、コレクション目的で保管していたわけではないように見受けられますね

白手袋を装着し、風呂敷とルーペを取り出します。

じっくり10分ほどお時間をいただき、入念に査定を行います。

切手の材質、加工、細部にわたりチェックし、この2枚の切手が大正時代に発行された10円切手であることを確認しました。

こちら、大正13年以降に発行された10円切手ですね。描かれているのは神功皇后です

じんぐうこうごう?

はい。現在は神話上の人物とされているのですが、明治時代の学校教育では“神功皇后は実在する”と教えられていました

へえ……

この切手は“新高額切手”と分類される切手ですが、古い物なので希少価値がありますし、デザインも美しいので切手コレクターからも人気がございます

今と物価が違うことはなんとなくわかるんですが、“新”というのは?

お客様が興味を持ってくださったので、詳細をお話させていただくことに。

明治後期から大正初期に、通信費など高額な支払いをするための切手が発行されたんです

へえ

5円切手が現在の15,000円から20,000円、10円切手は30,000円から40,000円になりますでしょうか。このときも神功皇后が描かれていたんです

確かに高額ですね

はい。そして、ここからが本題になるのですが……実はこの高額切手の原画が関東大震災で焼失してしまったんですよ

ええっ

はい。それで、もう一度同じデザインで新しく発行されたのがこの“新高額切手”なんです

なるほど……。それで“新”と“旧”になったんですね

はい。新高額切手のポイントは他にもあって、偽造防止にこのように細かい繊維が練り込まれるようになったんです

そういって、ルーペで拡大した切手をお見せします。

ちなみに新と旧では価格が変わってくるんですかね?

そうですね、やはり関東大震災以前の“旧高額切手”のほうが希少性は高いとされています

そうなんですね

ですが、新高額切手も日常で使うことを想定して発行されていないので、同じ大正時代に発行された切手の中でも希少性が高いとされています

こうして、タブレットで計算した査定額をお客様にご確認いただきました。

え、こんなに?

はい。希少性、発行されることになった歴史的背景、切手の状態などを価格に反映させていただきました

どうしよう

もちろん、ゆっくり検討していただいて構いません。ぜひお父様にも今回の査定結果をお伝えください

いや、父にはおまえが判断していいといわれているので……この額でお願いします

かしこまりました

買取の手続きに入ります。

お客様の身分証を確認させていただき、タブレットで契約書と同意書を作成。サインをいただき、現金をお渡しして完了です。

以上となりますが、ほかに気になっているものなどはございませんでしょうか

はい。大丈夫です。すごく詳しく説明いただきありがとうございました

こちらこそ、ご利用いただきありがとうございました

今回の買取とまとめ

古切手(田沢型 神功皇后)2枚

今回注目のお品物は田沢型の10円切手2枚です。

ちなみに「田沢型」切手は、日本初の公募デザイン切手です。田沢昌言氏が図案したことから「田沢型切手」と呼ばれています。

今回は切手に消印や黄ばみがないこと、切手コレクターからも根強い人気があることなどを考慮し、高価買取の対象とさせていただきました。

このたびは、ありがとうございました。

福ちゃんのオペレーティングスタッフ

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