【セーブル】ティーセットを買取いたしました
- 兵庫県
- 70歳代
- 女性

セーブルのティーカップ&ソーサー、ポット計13点
今回お買取した商品はフランスを代表するブランド「セーブル」のティーカップ、ソーサーなど全13点です。18世紀、ルイ15世の妻であるポンバドール夫人の指示を受けたことにより、「王立製陶所」となったセーブル。現在も国賓を迎える際に使われるテーブルアイテムをはじめ、高級感のある食器の制作を行っています。年間の生産数が少なく、なかなか一般の市場には出回ることはないことから『幻の陶磁器』とも呼ばれているのも特徴です。
そんなセーブルの特徴は“美しい青(ブルー)”。「クラウデットブルー」「ファットブルー」「アガサブルー」という3つのブルーは「セーブルブルー」と呼ばれ、世界中のファンを虜にしています。今回は「10点以上ある」「すべて売却を検討している」ということだったので、丁寧かつスピーディーな査定を心がけて査定を行いました。
ご訪問前の準備
この日、バイヤー(査定士)が向かったのは兵庫県の南東部にある住宅地。大阪と神戸へのアクセスがよく「住みたい街」「子育てがしやすい街」としても人気が高い街です。
時刻は午後1時前。近くにある小学校の校庭からは元気に駆け回っている子どもたちの姿が見られます。
ファミリー向けマンションや戸建て住宅が立ち並んでいる通りの先に、依頼主のご自宅があるようです。
バイヤーは依頼主のご自宅の近くにあるパーキングに車を停めました。
出張買取のときは時間に余裕を持ち、依頼主の情報や依頼品についてまとめた資料に目を通します。
今回の依頼主は70代の女性と80代の男性のご夫婦です。
査定・買取のサービスを利用するのは初めてということだったので、しっかり説明することを心がけます。
そのためにも、セーブルに関する独自資料を再度確認。そのうえで、査定に必要なもの(白手袋、ルーペ、風呂敷)、契約書を作成するためのタブレットなどを運搬用のカゴにまとめました。
訪問・査定
時間になり、依頼主の自宅に到着しました。
敷地を隔てるコンクリートの壁は、「どこまで続いているのだろうか?」と思わせるほど。
広大な敷地に見合うよう建築された立派な洋館には大きな門が構えられており、横には2台の高級車が停められています。
インターホンを鳴らし、来意を告げます。
どうぞ
ありがとうございます
声の主は女性でした。今回の依頼主の奥様でしょうか。
自動で開いたゲートを確認し、玄関に進みます。
玄関から現れたのは白髪がよくお似合いの男性でした。
どうも
こんにちは
玄関に入り、改めてご挨拶を行います。
改めまして、福ちゃんから参りました査定士です。本日は私が査定をさせていただきます
おや。どうもありがとう
プライバシー保護、感染症対策の一環として玄関先での査定も可能であることを伝えましたが、依頼主のご意向で客間に通していただきました。
スリッパに足を通し、客間にご案内していただきました。
客間は20畳を優に超える広さで、客人をもてなすためのワインやグラスなどが飾られています。
そんな中、テーブルの上には今回の依頼品が並べられていました。
まずは買取の流れをご説明し、同意書にサインをいただきます。
福ちゃんの査定士は、同意書のサインをいただいて初めてお品物に触れることができます。
それではさっそく拝見したいと思います。何か気になることがございましたら、遠慮なくおっしゃってください
ああ、頼むよ
よろしくお願いします。なんだか緊張しちゃうわね
では失礼します
白手袋を装着し、1点1点集中して査定を行います。
最初に手に取ったのはティーカップ。拝見する限り、使用感はないようです。
バイヤーが注目したのはカップの底の刻印(マーク)でした。
長い歴史を持つセーブルは時代の流れとともに刻印を変更しています。これは単に偽造防止のためではなく、セーブルの職人が生産情報を細かく記しているものだといわれています。
複数のマークやサインからなる刻印を入念にチェックします。
こちらはどのように入手されたのでしょうか
知り合いが食器の輸入とかオークション代行をやっていてね。セーブルのセットが手に入ったと連絡があったんだよ
なるほど
カップとソーサーのセットを手に入れるだけでもなかなか難しいといわれているようだから、気長に待とうと思ったんだけどね
案外早めに連絡が入ったのよね
そうだったんですね。日常使いはされていないように見えますが……
ええ、飾っていたのよ
バイヤーは依頼主との会話も大切にしています。
中には金額を左右する情報が潜んでいることもあるからです。
しっかり査定を行い、13点すべてがセーブルの製品であることを確認したバイヤー。
外箱はありませんでしたが、保管状態は良好です。
タブレットを取り出し、買取額を算出します。
こちらが当店の買取額でございます
ほう……
今回、セーブルの中でも人気の高い“王者の青”であったこと、使用感がないことなどを評価させていただきました。外箱があればもう少しお値段付けられたのですが……
なるほど
十分じゃない?
もちろん、今すぐご決断いただく必要はございません。ゆっくり考えていただき、もしご売却の意思が固まりましたらご連絡ください
福ちゃんのモットーは「お客様ファースト」。
価値があるものを手放すということは決して簡単ではない、と知っているバイヤーは無理矢理買取を行うようなことはしません。
いや、君にお願いするよ
いつまでもうちに置いておいたら生前整理にならないものね
奥様のお話によると、ご主人が昨年大きな手術を受けられたのだとか。
この家ももう手放そうと思っているのよ。私たちは残せる人がいないから……
そのような事情がおありだったんですね。では、私が責任を持ってお預かりし、“次”の方へつながせていただきます
そうしてもらえると助かるよ、やっぱりこういうのは専門の方に任せるのがいちばんだね
ご主人から買取の合意を得たところで、バイヤーはご主人の身分証を確認させていただき、契約書の作成に取り掛かります。
印刷した契約書の内容をご確認いただいているあいだに、現金をご用意します。
手数料がかからないというのはいいね
出張料とかも取らないんですか?
はい、当店ではそういったものは一切いただいておりません
署名を確認し、現金をお渡しします。
以上となりますが、ほかに手放したいものはございますか?値段を知りたい……などでも結構です
着物がね、たくさんあるんだけど、まだ選別できてないからまた今度お願いするわ
かしこまりました。それでは、今日はご依頼いただきありがとうございました。今後もよろしくお願いします
今回の買取とまとめ
セーブルのティーカップ&ソーサー、ポット計13点
今回注目のお品物はフランスの王室御用達ブランド「セーブル」のティーセットです。ティーカップやソーサー、ポットなどすべて“ファットブルー”で統一されています。
今回高価買取となったポイントはセーブルの希少性。フランスにしか出回らないといわれているセーブルの食器が1点の欠けもなく保存されていたことを高く評価させていただきました。
また、外箱はない状態であったものの、目立つキズや汚れがなかったこともポイントとなりました。
このたびは、ありがとうございました。
0120-947-295
大変申し訳ございませんが時間を空けてお問合せください。
いただきません。
どのようなことでも、お気軽にご相談ください。
福ちゃんでは、丁寧な査定を心がけております。売りたい・譲りたいお品物があるという方はぜひご相談だけでもお待ちしております。