【着物】大島紬を買取いたしました|【買取福ちゃん】 FUKUCHAN

査定士の買取レポート

2021/11/25

【着物】大島紬を買取いたしました

  • 京都府
  • 70歳代
  • 女性
【着物】大島紬を買取いたしました

本場大島紬の小紋(証紙付き)

今回は、伝統工芸品に指定されている『大島紬』の小紋をお買取いたしました。 大島紬とは、主に鹿児島県の奄美大島で作られている織物のことをさします。シャリンバイ(車輪梅)と呼ばれるバラ科の植物の煮汁で染め上げ、泥田で揉み込んで染色を行います。 製造工程が約30あるといわれている大島紬。 大量生産ができないうえ、継承者が減少していることから年々希少性が高くなっています。 今回の大島紬は本場大島紬であることを証明した「証紙」がついているものということで、保存状態のよしあしに特に注目して査定させていただきました。

ご訪問前の準備

この日、バイヤー(査定士)が車を走らせていたのは京都市伏見区です。

この地域は、「歴史があって自然が多い」「買い物が便利」「飲食店がたくさんある」などの理由で、京都府民から「住みたい街」として注目されているエリアだといわれています。

時刻は午後2時40分。地元の方だけでなく観光客も多いということもあり、この時間になると多くの人通りが見られます。

バイヤーは、お客様のご自宅からは少し離れたパーキングに車を停め、手元の資料を確認しました。

今回の依頼主は70代の女性です。事前情報によると、生前整理をはじめられているとのこと。大切なお着物の買取に福ちゃんを選んでいただいたことを思うと、自然と気が引き締まります。

バイヤーは査定道具(白手袋、ルーペなど)、明細書を作成するためのタブレットをカゴに詰め込みました。

そうこうするうちに、そろそろお約束の時間です。

バイヤーは車から降り、依頼主のご自宅に向かいました。

訪問・査定

午後3時。依頼主の方がお住まいになるご自宅に到着しました。

おそらく代々お住まいになっているのでしょう。歴史を感じる日本家屋が京都の街並みに融合しています。

正門にあるインターホンを鳴らすと、依頼主の方と思われる女性が対応してくれました。

はい

福ちゃんから参りました

手短にそう告げると、

少しお待ちください

門にやってきたのは依頼主の奥様でした。にこやかな笑顔が印象的なお客様です。

暑かったでしょう。京都の夏は本当に暑いから……

ええ、盆地の夏ということを実感しました

軽くお話をさせていただき、玄関に到着しました。

すぐに自己紹介を行います。

改めまして、私、福ちゃんからやってまいりました査定士です。本日、私が査定をさせていただきます。よろしくお願いします

よろしくお願いします。楽にしてくださいね

依頼主のお話によると、最近ご友人が亡くなった旦那様の遺品整理をされたとのこと。

そのお話を聞き、自身も早めに生前整理をしようと思われたのだとか。

それでね、そのときその方が利用したのが福ちゃんだったのよ

そうでしたか

ええ。すごく丁寧に査定してくれた、と聞いてね。私も見てもらうことにしたの

ありがたいお話です。期待に応えられるよう、精いっぱい査定させていただきます

バイヤーは、お客様と、ご紹介いただいた方の両方の期待に応えなければ……と再度気を引き締めました。

通していただいた和室で当日の流れを手短に説明します。

その後、査定の同意書にサインをいただき、査定を開始します。

これなんだけど……

お客様の手元には、たとう紙に包まれた着物が1点。

開けて拝見してもよろしいでしょうか

はい、お任せします

たとう紙の小窓から本場大島紬独特の深い青色を確認しました。

丁寧に紐をほどくと、息を呑むほど美しい淡い藍色の置物でした。控えめで繊細な花柄が特徴的な大島紬に間違いありません。

大島紬は、「泥染め」という技法を繰り返すことで着色を行います。

濃紺や黒といった色が多く、伝統的な古典模様が用いられることが多いのですが、こちらの着物は淡い色合いを活かしたデザインとなっています。

そして、バイヤーが最初に注目したのは証紙。

大島紬であることを表す「旗印(はたじるし)」のマークを確認しました。

贋作や模造品ではないか、ルーペで細部までチェックします。

こちら、どちらで入手されたのかお伺いしてもよろしいでしょうか

それはね、お祝いでいただいたものなの

そうだったんですね

ええ。母方の親戚に鹿児島の方がいてね。昔はお祝いに“大島(大島紬の通称)”を贈る文化があったようで

はい。今でも大島紬は “最高の贈り物”とされているそうですね

バイヤーは買取を「ただの値段交渉」とは考えていません。

依頼主の方とお話する時間も大切にし、着物を広げながら丁寧に査定を行います。

いいものだからと大切にしてきたんだけど……ちょっと上級者向けすぎるのよね、大島は。私は着物を着るときは友禅とかそういう華やかな着物ばかり選んでしまうんです

たしかに、大島紬は着物好きが選ぶ着物、というイメージがありますね

きっと娘も着ないだろうから……処分することにしたんです

お話をする中で、依頼主から売却に至る経緯をお話いただくことは少なくありません。

また、そのエピソードは十人十色。バイヤーはひとりひとり、ひとつひとつの物語があると考えています。

ひと通りお話をうかがったバイヤーは、この大島紬にシミ、汚れがないことを確認しました。

そしてタブレットを取り出し、買取額を算出します。

今回、こちらの金額を出させていただきました

あら。思っていたより高いわ

バイヤーは高価買取となったポイントを説明します。

着物を査定する際のポイントとなるのは、産地やブランド(有名作家が手がけたものなど)です。

またこれを証明する「証紙」があることで、さらに買取額がアップします。

次に保管状態、使用感などもポイントになります。当然ながら、状態が良いものは評価も高くなります。

そして「丈の長さ」もまた、査定額を左右します。

着物は、丈が長いものでも「おはしょり」をすることで小柄な方でも着用することができます。

着る人を選ばない「丈の長い着物」が、査定額が高くなる傾向にあるのです。

じゃあ、それでお願いします

よろしいでしょうか

ええ

買取の合意を確認したバイヤーは、お客様のみ文章を確認させていただき、契約書と明細書を作成します。

では、こちらお読みいただき、署名をお願いします

署名をいただき、現金をお渡しします。

バイヤーは着物を丁寧に畳み、運搬用のカゴにいれました。

以上となりますが、他に処分を考えているものなどはございませんか

今のところないわね。でも今主人といろいろ整理している途中だから……またお願いするかもしれないわ

はい、そのときはまたご連絡ください。査定だけでも大丈夫ですので

ありがとう

それでは、本日はありがとうございました

今回の買取とまとめ

本場大島紬の小紋(証紙つき)

今回注目のお品物は大島紬の小紋です。

大島紬は「手織りの大島紬(経済産業省認可の印付き)」と、「機械織り(経済産業省の認可マークはなし)」、そして「宮崎県都城市で作られた大島紬」の3種類にわけることができます。

今回のお着物は機械織りのお品物で、柔らかい色合いと、若い世代の方でも着用しやすいデザインが特徴となっています。

小紋は訪問着と比べ需要が少なく、買取額が下がってしまう場合もございますが、今回は大島紬の人気と着用感がほとんどないことなどを評価し、高価買取とさせていただきました。

このたびは、ありがとうございました。

福ちゃんのオペレーティングスタッフ

福ちゃんでは、丁寧な査定を心がけております。売りたい・譲りたいお品物があるという方はぜひご相談だけでもお待ちしております。

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