【中国切手】パリ・コミューン100周年切手を買取いたしました|【買取福ちゃん】 FUKUCHAN

査定士の買取レポート

2021/12/5

【中国切手】パリ・コミューン100周年切手を買取いたしました

  • 愛知県
  • 40歳代
  • 男性
【中国切手】パリ・コミューン100周年切手を買取いたしました

【中国切手】革3 パリ・コミューン100周年 4分 50面シート

このたびは、1970年に発行された中国切手をお買取いたしました。当時の中国は「文化大革命」の真っ只中。自由な生活を送れなかった国民はコレクション目的で切手を買うことすら禁じられていました。よって、当時の切手は中国本土にほとんど残っていません。現存する切手は海外旅行客が自国に持ち帰ったものがほとんどとされており、現在では高いプレミアがついています。今回お買取した切手は、「パリ・コミューン100周年切手」です。フランス革命を語るうえで不可欠となるパリ・コミューンを描いた切手となっています。
今回は依頼主から「中国切手らしきものがある」とご連絡をいただき、実物を拝見することにいたしました。なお、ご家族が外出をされている時間内で頼みたいということだったため、「丁寧かつスピーディーな査定」を意識して対応させていただきました。

ご訪問前の準備

この日、バイヤー(査定士)が車を走らせていたのは、愛知県名古屋市。

名古屋城や熱田神宮など歴史的建造物が多い名古屋市ですが、現在はリニアモーターカー開通に向け再開発を行っており、大型ショッピングビルが続々と誕生していることでも話題になっています。

さて、時刻は午後3時になろうかというところ。

バイヤーは、名古屋駅から30分ほど離れた住宅街にいました。この日は土曜日だったこともあり、外を出歩くファミリーが目立ちます。

お客様のご自宅を確認後、近くにあったコインパーキングに車を停めます。

そして、手元にある資料に目を通しました。

今回のお客様は40代の男性です。

ご実家の整理をしていたときに、亡きお父様が残したと思われる切手を発見されたのだとか。

中国切手は偽物が多いため、慎重に査定を行わなければなりません。
バイヤーは専門書を開き、過去に発見された偽造品などの特徴を再確認しました。

それから査定の際の必需品(白い手袋、ルーペ、契約書を作成するためのタブレットなど)をまとめ、約束の時間が来るのを待ちます。

訪問・査定

バイヤーは、お客様の自宅マンションに到着しました。
インターホンを鳴らして来意を伝えると、エントランスのオートロックが解除されました。

低層マンションの最上階に住むお客様の自宅前に到着し、もう一度玄関ドアのインターホンを鳴らします。

はい、今行きます

そう短く告げ、まもなくお客様の男性が顔を出しました。

こんにちは

こんにちは、今日はわざわざありがとうございます

いえ、とんでもございません

短い会話をして玄関の中に入ると、バイヤーはすぐに名刺を取り出します。

ご挨拶が遅くなり申し訳ございません。私、福ちゃんの査定士です。本日はよろしくお願いします

わざわざ名刺まですみません、よろしくお願いします

廊下を通り、案内していただいたのは広々としたリビングです。

白で統一された部屋には最新のテレビや音響機器などが揃っており、小さなお子さんのおもちゃなども見られました。

すみません、さっきまで子どもたちがいたので散らかっていて……

いいえ、お時間がないということなので、さっそく買取の流れを説明させていただきますね

はい、よろしくお願いします

一通り説明を終えたバイヤーは、同意書にサインをいただき、査定の準備を始めます。

同意書にサインをいただいた時点で、福ちゃんのバイヤーはお品物に手を触れることができます。

これなんですが

お客様がバイヤーに差し出したのは、切り離した形跡がまったくない1面の赤い切手。

では、失礼します

バイヤーは白手袋を装着しながら自分の心を落ち着かせました。

バラ切手でも高い価値を持つ中国切手が1シートそのまま残っているということは本当に稀なことです。

経験豊富なバイヤーでも、なかなか目にすることはありません。

こちらはどういう経緯で入手されたのでしょうか?

それが、詳しいことはわからないんですよ。この間、実家に帰ったときに母と和室の整理をしていて……そのときに見慣れない箱を見つけまして

箱ですか

ええ。おみやげでいただいたお菓子の箱にこの切手が入っていたんです

なるほど

母に聞いてもわからないというし、私も父に切手の趣味があったという記憶がないんです

そうだったんですね

ルーペを使って隅々までチェックを行い、バイヤーはお客様に説明をし始めます。

これは1970年に発行された中国の切手です

やっぱり。中国っぽいと思っていたんですよね

パリ・コミューン100周年記念で発行されたものですね

パリ・コミューンってなんですか?

バイヤーは、パリ・コミューンが“世界最初の社会主義政権”のもとになったという話を説明します。

1871年、フランスの首都パリでは一般労働者たちが実権を握り、2ヶ月間という短い期間ではあったものの自治政権を樹立。最終的には政府軍に鎮圧されてしまいますが、“労働者による政府”というアイディアはのちの社会主義、共産主義に大きな影響を及ぼすことになるのです。

いやあ、知りませんでした。でもどうして中国が?

この切手が発行された当時、中国は労働者が権力を持つ社会主義を確立しようとしていました。そんな時代だったので、パリ・コミューンはひとつの理想像だったのではないかと思います

なるほどねえ

しかしこの切手が発行された頃は、中国では切手収集などが禁止されていた時期なので、このように完全なシートの形で残っているのは珍しいですね

じゃあ、結構レアものということですか

はい、そういうことになるかと思います

いくらくらいになるんでしょうね?

では、さっそく計算してみますね

こうしてバイヤーは、買取額を算出するためタブレットを取り出しました。

計算して査定額を定め、お客様にお見せします。

今回、当店はこの金額を出させていただきました

そ、そんなに?思っていたより高いな

よかったです。でも、本日中に決めていただかなくても大丈夫ですので、ゆっくり検討してみてください

するとお客様は腕を組んで「う~ん」と言い、数秒ほど視線を切手に向けました。

いや、大丈夫です。お願いします

よろしいでしょうか

私も母も、父に切手のイメージはまったくないですし……それだけの値打ちがあるうちに手放したほうがいいかなと思いまして

かしこまりました。ありがとうございます

バイヤーは、さっそく手続きに移ります。

お客様の身分証を確認させていただき、タブレットで契約書と明細書を作成。そのうえで、作成した契約書にお客様の署名をいただき、現金をお渡ししました。

いや……こんなに高く売れるなんて。ありがとうございます

いえ、こちらこそ大切なものをお譲りいただきありがとうございます。以上となりますが、他に処分したいものなどはございませんでしょうか

そうですね、ここにはありません。また実家で何か見つけたら連絡します

かしこまりました。査定だけでも承りますので、お気軽にご連絡ください

はい、またお願いします

では本日はご依頼いただきありがとうございました。今後ともよろしくお願いいたします

今回の買取とまとめ

中国切手【パリ・コミューン100周年】50面シート(1970年発行)

今回注目のお品物は、『パリ・コミューン100周年切手』です。

当時、中国で発行された切手にはすべて「編号」と呼ばれる記号が付けられているのですが、文化大革命の時代に発行された切手であることを表す「(文)切手」「(革)切手」はたいへん希少価値が高く、当店でも高価買取の対象としています。

今回の切手は「革3」であり、海外の革命を題材とする珍しい切手であることから、精いっぱいのお値段をつけさせていただきました。

このたびは、ありがとうございました。

福ちゃんのオペレーティングスタッフ

福ちゃんでは、丁寧な査定を心がけております。売りたい・譲りたいお品物があるという方はぜひご相談だけでもお待ちしております。

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