「大正天皇銀婚記念切手」などを含めた日本切手アルバム。
- 大阪府
- 50歳代
- 男性

日本切手アルバムのコレクション
今回は、日本切手アルバムのコレクションを査定させていただきました。元々は古銭買取のご依頼がきっかけでしたが、残念ながら査定品の中には、お買取ができるものがありませんでした。 そんなとき、「せっかくの機会なので…」と持ってこられた日本切手アルバムの中に、プレミア切手がいくつか入っていましたので高価買取に繋がりました。
ご訪問前の準備
査定当日、バイヤー(査定士)は大阪府箕面市の住宅街に向かって車を走らせていました。箕面川が近くを流れる箕面市桜ケ丘、大正末期の分譲住宅が今も現存する街並みに入ります。
時計の針はお昼を過ぎた、午後2時過ぎを指したところです。 人通りはほとんどない閑静な住宅街が広がり、バイヤーは事前に下調べしておいた周辺情報から依頼主のご自宅を発見。今回の訪問に際して、お客様のご自宅にある駐車場を使用する許可を得ていましたので、ありがたく使用させていただきます。
今回の依頼主は、50代の旦那様。自宅の不用品を整理する中、昔の古いお金を見つけたので、価値があるかどうかを見て欲しいとのご依頼です。お客様と約束のお時間になり、バイヤーは査定に必要となる道具一式を収納したバッグを手に持ち、車を降ります。依頼品以外のお品物が増えても運搬できるよう、大きめのカゴも準備し玄関先へと向かいました。
訪問・査定
依頼主のお宅は、リフォームされたような美しい外観が印象的な一戸建て住宅。閑静な住宅街にあり、周辺は落ち着いた雰囲気が漂うお宅です。広大な敷地の中に駐車場があるため、バイヤーの車を停めるスペースは充分にあります。隅々まで手入れされた素敵なお庭を視界に入れながら、ドアの横にあるインターホンを押し、バイヤーは来訪を告げます。
「今行きます」と応答があり、しばらくしてドアが開きます。
対応してくださったのは、依頼主である旦那様。昔コレクションで集めていた古銭を売りたいというご依頼です。依頼主は趣味で古銭を収集されていたものの、買取に出す場合の具体的な価値や値段などについては詳しいわけではなく、どれぐらいの値段が付くのか見当もつかないとのことでした。
バイヤーは玄関先にてカゴを置かせていただき、バックから名刺を取り出しご挨拶します。
はじめまして。福ちゃんの査定士です。本日はよろしくお願いします
はい、こちらこそ。お手柔らかによろしく
外観はリフォームされて美しいのお宅ですが、家の中にお邪魔すると絵画や彫刻などに溢れ、旦那様のこだわりある趣向が伝わってきます。旦那様に案内され、応接室に通されます。
今回ご依頼のあった古銭が、お部屋の中にあるテーブルの上に用意されていました。
しかし、お品物を拝見すると、どれも買取が難しいものばかりでした。
贋作の古銭がほとんどで、買取価格が付きません。
査定を進めていくと、いくつか値段が付いた古銭もありました。しかし、流通数が多い現行貨幣や記念硬貨などは需要と供給の関係上、買取価格はそれほど高くならないのです。
申し訳ないのですが…
と査定結果を切り出すと、旦那様は浮かない表情。
そうですか…
これらのお品物はどこの業者が査定しても値段はつかないものです。贋作以外の古銭は、もちろんお値段は付きます。しかし、例えばこちらにある夏目漱石の千円札は、現行紙幣としてご利用いただけますが、額面以上の価値がないためお買取が難しいのです
なるほどね…
申し訳ございません。せっかくなので、奥様のブランド品などでお売りになりたいものはございませんか。たとえば、エルメスのバッグ、ルイヴィトンの財布、カルティエの時計などは高価買取が可能ですが…
あいにく、妻は今出かけていて不在でね…。ブランドの他には何を買ってもらえるの?
弊社は総合買取業者なので、あらゆるジャンルのお品物が買取可能です。例えば、骨董品や貴金属、洋服、他には切手の査定なども行っております。有名作家の掛け軸、ダイヤが使われているアクセサリー、中国切手などは高額買取になるケースも多いですね
あっ、そういえば…。切手なら昔集めていたのがある。ちょっと待っててもらえる?
少し経ってから、旦那様が切手アルバムを1冊持って戻ってこられました。 中には多数の記念切手などが収められていましたが、よく見ると「大正天皇銀婚式記念切手」が収められていました。
「大正天皇銀婚式記念切手」は、1925年5月に大正天皇がご結婚されて25周年(銀婚)を記念し発行された切手です。切手の額面は、1.5銭、3銭、8銭、20銭の計4種類が発行されています。
こちらは、旦那様がコレクションされていたものですか?
切手は父が集めていたものです。生前、切手を集めるのがとにかく好きな人でして…
そうでしたか。拝見しましたが、こちらは買取が可能です
本当に!?
はい。ご尊父様は日本切手を収集されるのがお好きだったようですが、特にこの「松くい鶴」の模様や、「鳳凰」がデザインされた切手は、『大正天皇銀婚記念切手』と呼ばれる切手で、プレミアが付いています
古い切手にも価値があるんですね
1925年の記念切手で、大正天皇が銀婚を迎える年に発行された切手です。今から100年近くも前の切手ということもあり、現存する大正天皇銀婚記念切手は状態が悪いものが多いんです。これだけ保管状態がよいのは珍しいですよ
父は切手を大切にコレクションしていたからねぇ…。他のも合わせると、どれくらいの値段になりそうですか?
計算しますので、少々お待ちください
バイヤーは改めてルーペを取り出し、残りの切手も1枚ずつ丁寧にチェックします。「大正天皇銀婚記念切手」以外にも、額面よりも高い価値があるプレミア切手をいくつか発見しました。
持参した電卓を叩き、査定品の合計額を算出して提示したところ、旦那様から笑顔が見られました。
それなりの値段になるんだね
はい。切手の状態や希少価値などを加味し、精一杯頑張らせていただいた金額です
思ってたよりいい値段だな…では、切手は売らせていただこうかな
ありがとうございます
そんなわけで、お話がつきました。古銭は贋作が多く買い取ることができなかったのは残念ですが、最終的には切手で補うことができたと思います。
バイヤーは速やかに契約書・明細書を作成し、現金を用意します。旦那様の身分証を確認。査定の確認書にサインをいただいた後、持参した小さなプリンターから印刷した契約書と明細書を、その場で現金と一緒にお渡しします。他に、クーリングオフに関する案内などが記載されたハガキもお渡しします。これで一連の作業は完了です。
古銭は買取できず申し訳ありません…これにて終了となりますが、他にも処分したいお品物はございますか?
そうだねえ…今すぐ売りたいのは無いかな。妻がブランド食器の処分を検討しているようだけど、必要であればまた連絡するよ
ありがとうございます。是非ともよろしくお願いいたします
今回の買取とまとめ
日本切手アルバム(大正天皇銀婚記念切手を含む)
今回注目のお品物は、「大正天皇銀婚記念切手」を含む日本切手アルバムのコレクションです。
その中でも、「大正天皇銀婚記念切手」は発行から100年近く経過していることもあり、きれいな状態で残っているのは非常に珍しい記念切手です。大正天皇の銀婚を記念して発行され、切手の額面は1、5銭、8銭、20銭の4種類があります。切手の発行枚数は、1.5銭、3銭が500万枚、8銭が30万枚、20銭が20万枚と、「大正銀婚記念切手」の中では20銭が1番希少価値が高くなっています。
切手アルバムの中に入っていたのは1.5銭と3銭でしたが、大切にしまわれていたことが推測できる美品で、切手アルバムごとしっかりと買取させていただきました。
このたびは福ちゃんのご利用、誠にありがとうございました。
0120-947-295
大変申し訳ございませんが時間を空けてお問合せください。
いただきません。
どのようなことでも、お気軽にご相談ください。
福ちゃんでは、丁寧な査定を心がけております。売りたい・譲りたいお品物があるという方はぜひご相談だけでもお待ちしております。