【中判カメラ】アサヒ ペンタックス 6×7 を買取いたしました
- 兵庫県
- 30歳代
- 男性

【中判カメラ】アサヒ ペンタックス 6×7 中判 フィルムカメラ 75mm レンズSMC グリップ木製
今回は、古いフィルムカメラを見て欲しいという依頼を受け、兵庫県神戸市に出張させていただきました。ご依頼主は30代の若い男性でしたが、今回は入院されているお父様の代わりに査定の場に立ち会うとのこと。お品物は、お父様が若い頃に手に入れられたという中判カメラ『アサヒ ペンタックス』です。ご依頼主のお父様は、「できれば高く買い取ってもらいたい」という希望をお持ちということもあり、しっかりお品物を見させていただき、ご満足いただける適正価格を提示できるよう心がけました。
ご訪問前の準備
午前中は強い陽射しのもと、季節外れの暑さに見舞われた兵庫県神戸市のとある街角……午後は一転して曇り空になり、涼しい風が吹く中を福ちゃんのバイヤー(査定士)が車を走らせています。
時刻は、午後2時半を回ろうとしているところ。その日は1軒目の査定が想定よりも早く済んだこともあり、時間的には余裕があります。
お約束の時間は午後3時ですが、もうそろそろご依頼主の住まいの近くにさしかかろうとしていました。
バイヤーの車が向かっていたのは、神戸市灘区の住宅街です。
JR神戸線が乗り入れる六甲駅の近くにマンションや一戸建て住宅が密集するエリアがあり、その一角にご依頼主のお住まいがあります。
平日の昼下がりということもあって、人通りはそれほど多くありません。
オシャレな構えの立派なお宅が左右に並ぶ中、車を走らせたバイヤーはあらかじめ調べてあったコインパーキングに車を停めます。
車を停めたとき、時刻は午後2時40分。
ここからご依頼主がお住まいになっているマンションまでは歩いて5分もかかりません。
というわけで、この時間を利用してバイヤーはご訪問前の準備を行います。
あらためて事前にいただいた情報を確認し、査定に必要な道具のチェックを行います。
査定に必要なのは、まずは何といってもお品物を大事に扱うために欠かせない白手袋。そして、ルーペをはじめこまごました部分を見るための道具も必要です。
そのほか、タブレットや小型のプリンターがあることも確認します。
タブレットは、主に査定に必要な書類をお客様に提示したり、買取が成約した際に契約書を作成したりするために使用します。
そして小型プリンターは、お客様にお渡しする書類をプリントアウトするために使用するものです。
さて、道具を収めたリュックサックの中身を確かめたところ、特に欠けたものはありませんでした。
バイヤーは時計を確認し、車を降りてリュックを肩にかけ、ご依頼主のお住まいへと向かいました。
訪問・査定
パーキングから5分ほどでご依頼主のお住まいであるマンションの前に到着したバイヤー。1階エントランスのオートロック操作盤にお伺いしていた部屋番号を打ち込み、応答を待ちます。
ややあって、「はい」というご返事があったので、来意を告げます。
「どうぞ」という声とともにドアが開いたので、中へ。
エレベーターで上階に向かい、お客様のお部屋へ。
ドアのわきのチャイムを押すと、すぐにドアが開いてご依頼主が迎えてくれました。
はじめまして、福ちゃんから参りました査定士です
お待ちしていました、どうぞ
玄関に迎え入れていただいたところで、あらためて名刺を取り出してご挨拶をします。
このたびは私が査定を担当させていただきます。よろしくお願いします
よろしくお願いします。じゃあどうぞ
廊下を通ってリビングへ。
ソファとローテーブルが設置された応接スペースの向こうに、食卓として使用されていると思われるスペースが見受けられます。
食卓のほうのテーブルにはノートパソコンが広げてあり、そばには書類が積まれています。
すいません、ちょっと散らかっていますが……ずっとリモートワークでしてね
そうだったのですね。すみません、お忙しいところ
いやいや、こちらが呼んだんですから……。それに、今日はそんなに仕事自体は立て込んでいないので
というわけで、手前の応接スペースに案内され、向かい合わせに設置されたソファに座らせていただくことに。テーブルの上には、すでに今回見させていただく予定のカメラが置かれています。
事前に「古いカメラを買い取って欲しい」というご依頼があったことは聞いていましたが、確かに一見して古いフィルムカメラであることが見て取れます……とはいえ、状態は悪くなさそうです。
と、早くも査定モードに入ってしまいそうですが、バイヤーとしてはいきなりカメラを手に取って見始めるわけにはいきません。
まずは、福ちゃんのバイヤーとしてすべきことがあります。
リュックサックを肩から下ろし、中から取り出したのはタブレット。指で操作し、「同意書」を表示させてお客様に向けて提示します。
まずは、こちらをお読みいただいてサインをいただければと思います
同意書ですか
はい、こちらにサインをしていただいて初めて査定を開始できるという決まりになっておりまして
なるほど……わかりました
タブレット上のサイン欄に直接指でサラサラと署名をいただきました。
返却していただいたタブレットの画面を確認。これで、査定をスタートさせることができます。
ありがとうございます。では、さっそく見させていただきますね
よろしくお願いします
白手袋をした手で取り上げたのは、フィルムカメラ特有のどっしりした重量感が印象的なカメラ。レンズの上に「ASAHI PENTAX」と刻まれていますが、間違いなくかつての旭光学工業株式会社(現在のリコーイメージング株式会社)が手がける『アサヒ ペンタックス』です。
左手でつかむ木製のグリップが付いているのが珍しいですが、表面はつやを失っておらず、激しく使い込まれた形跡は特にありません。
こちらはお父様の持ち物であったとお伺いしたのですが……
そうですね、親父が若い頃に買ったカメラだと聞きました。でも、買ったはいいもののあまり使わなかったみたいですね。親父は飽きっぽいところがありましてね、カメラも買ったけどそんなに使わなかったんです
なるほど……どうりで、使用感があまりないと思いました。しかし、経年劣化もそんなに見られませんし、かなり大事に保管されていたようですね
ああ、そのへんはお袋が上手くやってくれましてね。親父は放ったらかしにしていましたが、お袋が大事に保管していたのですよ
そうだったんですね
どうでしょう……状態が良いって伺ったんですが、高く売れそうですか?
失礼しました、では査定額を出させていただきますね
バイヤーはタブレットで『アサヒ ペンタックス』の市場価値を参照しつつ、実際にお品物を見て「これくらいかな」と脳裏に浮かんだ数字を実際の金額に固めていきます。
状態の良さも加味して、かなり高額の数字を電卓に打ち込み、お客様に提示します。
こちらのお値段でいかがでしょうか
お、こんなに高く買い取ってもらえるのですか?
はい。やはり古いフィルムカメラは、カメラファンの間では一定の需要がありますし、こちらのお品物は非常に状態も良いので、こちらの金額を提示させていただきました
これなら親父も満足だと思います。これでお願いします
いったんお父様とご相談のうえ、後日あらためて買い取らせていただくということもできますが……
いや、大丈夫です
さようでございますか。では、お買取の手続きに入らせていただきますね
バイヤーはご依頼主の身分証を確認させていただいたあと、再びタブレットを手に取り、契約書と明細書を作成。プリントアウトしたものをお渡ししてご依頼主にサインをいただいている間に現金を用意します。
そして、現金をお渡しし、クーリングオフの説明もしっかり行って手続きは完了です。
こちらで以上となりますが……他に価値を知りたいものや買取をお考えのものなどはございませんか?
いや、特にないと思います
かしこまりました。本日はありがとうございました。今後とも福ちゃんをよろしくお願い致します
今回の買取とまとめ
アサヒ ペンタックス(木製グリップ・レンズ付き)
今回お買取させていただいたのは、中判カメラの『アサヒ ペンタックス(ASAHI PENTAX)』です。
オシャレで実用性もある木製グリップが付いているほか、SMC(スーパーマルチコーティング)が施されたレンズも付いた状態で見させて頂きました。『アサヒ ペンタックス』は1957年に発売がスタートしたベストセラー商品であり、現在も「ペンタックス」というブランド自体は存在します……が、当時は「旭光学工業株式会社」であった社名が現在は「リコーイメージング株式会社」と変わっていることもあり、「ASAHI PENTAX」という刻印があるカメラは現在、販売されていません。
今回見させて頂いた『アサヒ ペンタックス』は非常に美しい状態で保存されており、動作にも支障はありません。また、付属の木製グリップもつややかで品のある姿を保っていました。
このように、たいへん状態が良かったこともあり、今回は高価買取が実現しました。
このたびは、ありがとうございました。
0120-947-295
大変申し訳ございませんが時間を空けてお問合せください。
いただきません。
どのようなことでも、お気軽にご相談ください。
福ちゃんでは、丁寧な査定を心がけております。売りたい・譲りたいお品物があるという方はぜひご相談だけでもお待ちしております。