【大正銀婚】切手シートを買取いたしました
- 東京都
- 60歳代
- 女性

【記念切手】大正銀婚 切手シート 20銭 50面シート
今回は切手の出張買取のご依頼を受け、東京都武蔵野市にあるお客様のご自宅にお伺いしました。見させていただいたのは、1925年(大正14年)に発行された『大正天皇銀婚記念切手』です。
当時、大正天皇ご夫妻が銀婚を迎えられた記念に発行された切手で、額面は「1銭5厘」「3銭」「8銭」「20銭」という4種類がありました。いずれも発行数に限りがあったこともあって希少性が高い切手であり、状態にもよりますが、高価買取が期待できます。実際に目にする機会があまり多くない切手ということもあって、期待に胸をふくらませつつお伺いさせていただきました。
ご訪問前の準備
重く垂れこめる雲から細かい雪がちらちら降りそそぐ、冬まっただ中の某日。
時刻は午後3時半を過ぎたところ。福ちゃんのバイヤー(査定士)が運転する車は東京都三鷹市と武蔵野市の市境にありました。しばらく信号待ちをしたあとで武蔵野市内へ。それから一路、お客様のご自宅がある西久保2丁目へと向かいます。
午後4時にお伺いするお約束なので時間的には余裕がありますが、バイヤーとしてはできれば一刻も早く査定させていただく予定の切手をその目で見たいところ……。
というのも、今回見せていただく予定の切手は、本物であればかなり希少価値の高いものであるからです。
今回のご依頼主は、60代の奥様。かつてご主人が切手収集を趣味にしていた頃に入手したものを、売却したいとのこと。ちょっとした事情でお金が必要になったので、手放すことを考えているとのお話です。
当日、ご主人はお仕事の都合で家にいないので、代わりに奥様が立ち会うということでした。
見せていただく予定のお品物は、1925年に発行された『大正天皇銀婚記念切手』です。
その中でも、発行枚数が特に少ない「20銭切手」の50面シート(切手50枚がつながった状態の切手シート)を査定させていただく予定となっています。
希少性が高い切手ということで、バイヤーも実物を目にしたことはあまりありません。しかも50面シートは初めてです。「一刻も早く目にしたい」という思いを抱くのも無理はないといえるでしょう。
とはいえ、だからといって準備をおろそかにするわけにはいきません。
バイヤーは、お客様のご自宅からそれほど遠くない位置にあるコインパーキングに車を停め、ご訪問前の準備を行うことにします。
まずは、切手に限らず査定には必ず必要な白手袋。それから、細かい部分をチェックするためのルーペも準備しておきます。そのほか、タブレットや小型プリンターといったアイテムも確認します。タブレットは査定額の計算をしたり各種の書類を作成したりするのに使い、小型プリンターは作成した書類をプリントアウトするために使用します。
訪問・査定
さて、そうこうするうちにお約束の時間が近づいてきました。
バイヤーは車を出て必要な物をまとめたリュックサックを肩にかけ、お客様のご自宅へと向かいます。
事前にお聞きしていた住所を頼りにご自宅へ行くと、オシャレな装いの2階建ての一戸建て住宅でした。
門を開けて玄関に向かい、チャイムを鳴らします。
ややあって、今回のご依頼主の奥様が顔を出されました。
あ、福ちゃんの方?
はい
まあ、わざわざすいませんね
バイヤーは、靴を脱ぐ前に名刺を差し出して自己紹介をします。
あらためまして、ご挨拶を。福ちゃんから参りました査定士です。今回は私が査定を担当させていただきます。よろしくお願いします
はい、よろしくお願いします。でも、すごいお宝を見てもらうわけでもないのに、すいませんねえ。主人はしきりに『高いものだ、値打ちものだ』なんて言うんですけれども……
朗らかな雰囲気の奥様に案内されてリビングへ。
座り心地の良さそうなソファの前に置かれたローテーブルに、すでに今回見させていただく予定の切手が置いてありました。サッと目を走らせたバイヤーは、紙の経年ぐあいから見て、間違いなく大正時代に発行された切手であろうと判断します……が、まだ手に取って詳しく見るわけにはいきません。
タブレットを取り出し、査定を始めるにあたって必ずご確認いただいている同意書を表示させます。
画面の下部には、直接指でサインできるようになっています。
では、まずはこちらをお読みいただいて……。ご納得いただけたら、サインをお願いします
はいはい……これでいいのかしらね
結構でございます
サインをいただけたところで、査定スタートです。
奥様にすすめられるままにソファに腰かけ、白手袋をつけた手で切手シートを慎重に取り上げます。
淡いグリーンの色合い、繊細に表現された鳳凰の絵柄……まぎれもなく『大正天皇銀婚記念切手』の20銭切手に違いありません。
ルーペで細かく見ていきましたが、50面シートは非常に状態が良好で、目立つ汚れや破れのようなものも見受けられませんでした。今から90年以上も昔に発行された切手ゆえに多少の経年劣化はあるものの、十分に「美品」と評価できるお品物でした。
どうなんでしょう?それ、買い取ってもらえるものなんでしょうか。主人はすごく価値が高いものだと言っているんですけれど、私はあんまり信用できなくて……
いや、ご主人のおっしゃる通り、こちらはかなり貴重で価値の高いお品物です
あら、そうなんですか
大正天皇の銀婚の記念に発行された切手なのですが、この20銭切手は発行枚数が非常に少ないんです……ほかに3銭切手や8銭切手も発行されていますが、それらに比べても特に少ない枚数しか発行されませんでした。なので、とても希少価値が高いんですね
そうだったんですねえ。疑っちゃって、主人に悪いことしちゃった……で、おいくらくらいになるんでしょう
さっそく計算させていただきますね
バイヤーは、タブレットを取り出して計算を始めます。
あらかじめチェックしておいた市場価格に、今回見させていただいたお品物の状態のことを考慮に入れ、最適と思われる金額を算出。やや時間をかけてじっくり計算したうえで、お客様に提示します。
えっ、シート1枚でこんなになるんですか?
はい。先ほどもご説明した通り、希少性の高い切手ですので、このくらいの値段は妥当かと思います
びっくりした……何だかドキドキしちゃいますね、こんな値段をつけていただくと
いや、私のほうこそ今回は眼福で、とても気分が高揚しています
うーん……じゃあ、お願いしちゃおうかな
よろしいですか?どうしても今すぐでなければならないというわけではないので、いったんご主人に確認していただいたうえであらためてご連絡をいただく形でも大丈夫ですが……
いえ、今回は私が任されていますし、主人が予想していた値段よりも高いので、決めちゃおうと思います。それでお願いします
かしこまりました
というわけで、買取の手続きを開始します。
バイヤーはお客様の身分証を確認させていただいたうえで、契約書と明細書を作成。奥様が契約書を確認してサインしている間に、現金を準備します。
そして、現金をお渡ししてすべて完了です。
では、今回は以上となりますが、他に何か見てもらいたいとか、価値を知りたいといったものはございませんか?
今のところは……。また何かあったらぜひお願いしたいです
ありがとうございます。今後とも福ちゃんをよろしくお願い致します」
今回の買取とまとめ
大正天皇銀婚記念切手 20銭 50面シート
今回お買取させていただいたのは、『大正天皇銀婚記念切手』の50面シートです。額面は20銭。きれいにつながった状態でした。
こちらの切手シートは、きわめて価値が高いものです。
現在は発行されていない切手であるばかりでなく、そもそも『大正天皇銀婚記念切手』は発行数に限りがありました。「1銭5厘」「3銭」はいずれも約500万枚、「8銭」は約30万枚、そして「20銭」は約20万枚という限定品でした。今回見させていただいたのは、20万枚のうちの50枚……ということで、かなり希少性が高いお品物であるといえるわけです。
また、状態が非常に良いのもポイント。淡いグリーンの印刷を現在も鮮明に見て取ることができます。破れや汚れのようなものも特にない美品であるといえます。
そういうわけで、今回は高価買取が実現しました。
このたびはご利用いただき、ありがとうございました。
0120-947-295
大変申し訳ございませんが時間を空けてお問合せください。
いただきません。
どのようなことでも、お気軽にご相談ください。
福ちゃんでは、丁寧な査定を心がけております。売りたい・譲りたいお品物があるという方はぜひご相談だけでもお待ちしております。