【普通切手】 竜文切手 4種 8点セット を買取いたしました
- 千葉県
- 40歳代
- 女性

【普通切手】 竜文切手 4種 8点セット
今回お買い取りした商品は『竜文切手』です。
4種類×2、合計8枚となる状態でご売却いただきました。『竜文切手』は日本の郵便切手第一号として発行された切手です。
額面は「文」で、その周りを竜が縁取っている様子からこのように呼ばれています。
発行は1871年(明治4年)で、86万枚が製造されたといわれていますが、「郵便切手を貼って手紙を出す」ということが一般市民に浸透していなかったということもあり、残存するものはそう多くありません。非常に希少価値の高い竜文切手ですが、今回依頼主の方より「売りたい」とご連絡をいただき出張査定をさせていただくことに。お申込みの段階では「他店にも依頼している」ということだったので、他店に負けない価格を提示すること、そしてお客様の気持ちに寄り添った買取を目指し、査定をさせていただきました。
ご訪問前の準備
この日バイヤーが向かっていたのは千葉県千葉市。
政令指定都市に指定されている都市でありながら自然が豊かという特徴を持ち、都内へのアクセスがいいことから「関東最大のベッドタウン」ともいわれています。
今回の依頼主のお住まいはいわゆる「高級住宅街」で、古き良き時代を思わせる日本家屋も目立ちます。
時刻は午後2時を過ぎた頃。小学校低学年と見られる子どもたちの下校時刻に伴い、送り迎えをしている母親の姿が見られました。
バイヤーは通行人に注意を払いながら依頼主の自宅近くにあるコインパーキングを探します。
車を停め、しばし一人の時間を過ごすことに。
ここでバイヤーが行うのは「最終確認」です。オペレーターから共有されたお客様情報や、依頼品について社内データを確認するなどの作業を行います。
今回の依頼主は40代の女性です。
詳細は不明ですが、バイヤーは「おそらくご家族のコレクションだろう」と予想していました。
理由は切手収集が流行した年代が依頼主の誕生前であることにあります。
「もしそうなのであれば、切手の価値をご理解いただいたうえで検討していただきたい」
バイヤーは「高く買う」という目的だけでなく、依頼主の方が後悔しないような選択肢を提案することも考えていました。
まもなく約束のお時間です。バイヤーは査定道具(白手袋、ルーペ、風呂敷、タブレット、小型プリンターなど)をまとめ、車をあとにします。
訪問・査定
やってきたのはとある大きな一軒家です。
海外を思わせるような邸宅で、車が敷地内に停められるような門が設置されています。
表札を確認し、インターホンを押します。
はい
福ちゃんから参りました
今行きます。お待ちください
かしこまりました
少しして現れたのは依頼主本人と見られる女性です。
すみません、お待たせしました
とんでもございません。こんにちは
門を開錠いただき、玄関へ向かう依頼主とバイヤー。玄関に入り、すぐに挨拶を行います。
はじめまして。福ちゃんから参りました査定士です。本日はよろしくお願いします
よろしくお願いします
玄関スペースがかなり広いこともあり、玄関での査定も可能である旨をお伝えしましたが、依頼主のご意向で客間にお邪魔することに。
おかけください
失礼します
革張りのソファに腰をかけたバイヤー。ここで買取の流れをご説明します。
お値段聞いたあとのキャンセルも可能ですので、ぜひ参考にしてみてください
ありがとうございます
同意書にサインをいただき、いよいよ査定のスタートです。
今回のお品物というのは……
これです
取り出したのは古い切手アルバム。表紙を開き、1枚1枚個包装されている『竜文切手』をバイヤーに差し出します。
バイヤーは白い手袋を装着し、ルーペを取り出しました。
しっかり保管されていますね。こちら、拝見してもよろしいでしょうか
はい。ビニールから出していただいて構いませんので
ありがとうございます。査定の間だけそのようにさせていただきます
「四十八文」「百文」「二百文」「五百文」という4種類すべてが2枚ずつ揃っています。
当時は手作業で印刷を行っていたため、実際に並べてみるとわずかな誤差、印刷の風合いの違いが見られます。しかし、バイヤーは長年の経験から「本物だ」と確信していました。
失礼します
ルーペを取り出し、細部をくまなくチェックするバイヤー。
切手をビニール袋に戻すタイミングで、ある質問を行いました。
失礼ですが、こちらどのように入手されたのかお伺いしてもよろしいでしょうか
ああ、それは祖父が持っていたものなんです。切手収集家だったので……
なるほど
バイヤーの予想は的中しました。
今両親と遺品整理をしているんです。父いわく『高い切手だ』ということだったので、まずはいくらで売れるのか確認しようと思いまして
素晴らしいご判断だったと思います
ここから『竜文切手』について説明を行うバイヤー。
依頼主の方も興味を持って聞いてくださっています。
なんで一種類だけ中途半端な値段なんですかね
指摘したのは「四十八文切手」のことでした。
ここで、江戸時代に行われていた「九六勘定」が影響していることをご説明。また、東京横浜間の郵便料金が48文であったことなどもお伝えしました。
やっぱり、意味があるんですね……
そうなんです
さらに、この切手は手彫りで印刷されていたこと、これにより印刷ミス(エラー切手)があったことなどの「小話」もさせていただきました。
へえ、面白い……切手の世界って奥深いんですね
そうなんです。その『面白さ』を感じ取っていただけて光栄です
ええ。幾らになるんだろう、とワクワクしますね
頑張らせていただきます
ここで依頼品の査定額を計算するバイヤー。状態の良さ、数などもしっかり考慮します。
今回はこちらの金額を出させていただきました
わあ、すごい
はい。先ほどお伝えしたとおり、非常に貴重なものですので、ゆっくりとお考えください
そうですね……
福ちゃんは無理な買取などは一切行いません。
バイヤーは査定道具をまとめながら依頼主の様子を見守ります。
決めました。お願いします
よろしいのでしょうか
はい。こんなに丁寧に説明してくれたのは福ちゃんだけでしたし、今のところ査定額も一番高いです
ありがとうございます。では、お手続きを始めさせていただきます
お願いします
バイヤーはもう一度タブレットを取り出し、契約書を作成。小型プリンターで印刷したものをお渡しします。
こちら、今回の契約書でございます。不明点、疑問点などがないかご確認いただき署名をお願いします
わかりました
数分後、署名を終えた依頼主。このあいだに、バイヤーは現金の用意を済ませていました。
はい。書きました
ありがとうございます
本人確認書類の確認を行い、この日の買取額をお渡しするバイヤー。
手数料などが引かれないのはありがたいですね
ええ、弊社では一切いただいておりません。……今回は以上となりますが、他に査定をご希望されるものはございますか?
いえ。また見つかったら連絡します
ありがとうございます
バイヤーはお買い取りした切手を大切に包み、最後のご挨拶を行います。
このたびは福ちゃんをご利用いただきありがとうございました。またご縁がありましたらよろしくお願いします
今回の買取とまとめ
竜文切手全種、2セット
今回注目のお品物は明治4年、日本で初めて発行された郵便切手です。
1種類だけでも高価買取の対象になる『竜文切手』ですが、今回は4種類すべて未使用品という状態、かつ2セット(8枚)をご売却いただけるということで、弊社ができる精いっぱいの価格をお出ししました。
結果、お客様から「相見積もりの結果一番高かった」「対応がよかった」と、即日契約をしていただけることに。ご利用いただきありがとうございました。
買取福ちゃんには、切手に精通した査定士が在籍しています。
切手の買取をご検討の際は、ぜひ弊社の無料査定をご利用ください。
このたびは、ありがとうございました。
0120-947-295
大変申し訳ございませんが時間を空けてお問合せください。
いただきません。
どのようなことでも、お気軽にご相談ください。
福ちゃんでは、丁寧な査定を心がけております。売りたい・譲りたいお品物があるという方はぜひご相談だけでもお待ちしております。