【年賀切手】しめ縄切手(昭和13年)を買取いたしました
- 埼玉県
- 60歳代
- 男性

【年賀切手】昭和13年 しめ縄 100枚×1シート +30枚
今回お買取した商品は昭和13年に発行された年賀切手です。それも、100枚綴り1シート(一枚も切り離されていない状態)と、30枚綴り1シートの2セットでございます。昭和11年から発行がスタートした『年賀切手』は、年賀はがきが主流になったことで利用者数が激減したとされていますが、切手愛好家たちのなかでは発行開始直後から昭和30年までの年賀切手は非常に重宝されており、福ちゃんでもお買取には力を入れています。
そんな年賀切手の査定をしてほしいとご連絡をいただき、今回は埼玉県に出張査定を行うことに。依頼主のお客様は「切手の買取は初めて」「まずは値段を聞いてから検討したい」ということだったので、切手の買取に自信がある福ちゃんならではの「買取価格」そして、「親切・丁寧な対応」を心がけお伺いしました。
ご訪問前の準備
バイヤーが向かっていたのは埼玉県さいたま市のとある住宅街です。
政令指定都市であり、年々人口が増えている同市。
東京へのアクセスもよく、若いファミリー層も増加傾向にあるといいます。
時刻は午後4時。駅前は学生や移動中のサラリーマンが多く見られます。また、子育て世代の女性たちの帰宅時間と重なっていることもあり、交通量・通行人が非常に多い状況です。
バイヤーは早めにコインパーキングを探します。依頼主のご自宅に到着する前に、オペレーターから共有された情報の再確認、また社内データの最終確認などを行います。
今回の依頼主は60代の男性です。
年代から察するに、ご自身も「切手収集世代」であったはず。切手収集家の方にも、福ちゃんの対応や切手の取り扱いは満足いただけていますが、改めて気を引き締めます。
いよいよ、お約束の時間が近づいてきました。バイヤーは査定道具(白手袋、ルーペ、風呂敷、タブレット、小型プリンター)をまとめ、車をあとにします。
訪問・査定
依頼主のご自宅は築年数が浅く、おしゃれな外壁が特徴の一戸建てです。
表札を確認し、インターホンを押します。
はい
福ちゃんから参りました
あ、はい
出てきたのは依頼主の奥様と見られる女性です。
どうぞ、上がってください
ありがとうございます
玄関に入ると、依頼主本人とみられる男性が迎えてくれました。
あ、どうも
はじめまして
ここで名刺を取り出し、依頼主と奥様にご挨拶を行います。
私、福ちゃんから参りました。本日はどうぞよろしくお願いします
よろしくお願いします
案内されたのはリビングです。お部屋には写真がいくつも飾られております。ご主人の趣味なのでしょうか。
どうぞ、こちらへ
失礼します
向かい合わせに座った依頼主とバイヤー。奥様はここでご退出されました。
バイヤーは買取の流れについて説明を行い、同意書にサインをいただきます。
今回見てもらいたいのはこれなんです
出てきたのは一面に印刷された年賀切手です。ファイルに収められていますが、一目で「切り離しがない状態」だと認識できました。
バイヤーは白い手袋を装着し、ルーペを取り出します。
拝見してもよろしいでしょうか
はい
事もあろうか、目の前にあるのは「しめ縄」が描かれている年賀切手です。
この切手は昭和13年に発行されたもの。日中戦争が始まったため新年の挨拶などが簡略化され、華美なお祝いは「不謹慎」とされていたという経緯があり、購入する人が少なかったといいます。
どうぞ、ファイルから出していただいて結構です
失礼します
丁寧に切手を取り出すバイヤー。裏面に若干の汚れがありますが、年月の経過を考慮すると「美品」といっていい状態です。
ルーペを取り出し、細部をチェックします。
失礼ですが、こちらどのように入手されたのかお伺いしてもよろしいでしょうか
実は、私も詳細はわからないんですよ
お話によると、依頼主のご実家から発見されたもので、購入者は依頼主のおじい様にあたる方だといいます。
なるほど……
どういう経緯で買ったのかもわからないですし、私自身年賀切手の使い道はよくわかっていないんです
ここでバイヤーから年賀切手についてご説明を行うことにしました。
「元旦に届ける」という年賀状サービス自体は明治32年に開始。赤字で「年賀」と書けば元旦に届けることができるようになったのですが、通常配達をしながら元旦用のはがきを仕分けるという作業が局員たちの業務を逼迫します。
そこで登場したのが『年賀切手』です。
年賀切手を貼ったもの=年賀状は元旦にお届け、その他の郵便物は通常通りのお届け、と仕分け作業がしやすくなりました。また、確実に届けられるという一面もあり、年賀状を送る側にも浸透したといいます。
しかし、『年賀はがき』の登場により年賀切手の需要が激減。これにより、年賀切手は「お年玉切手」と姿を変えます。
そうだったんですね……祖父は事業をしていた人だったので、新年のご挨拶をする人は多かったのかもしれないです
そうだったんですね
私自身は切手に興味がなかったのですが……私の周りは切手収集をやっている人が何人かいてね。『古い切手は種類によっては高く売れる』と聞いたことがあり、そのときこれはレアものだから査定してもらったほうが良いよと教えてもらい、ご連絡した次第です
ありがとうございます。ご期待に添えられるよう、お値段のほうも頑張っていきたいち思います
一通り査定を終えたバイヤーは、タブレットを手に取り買取金額の算出を行います。少しして、金額が表示されている画面を依頼主にお見せします。
こちらの金額を出させていただきました
おお……
今回ポイントになったのは、この切手が昭和13年の発行だということです。年賀切手は昭和11年から昭和30年に発行されたものが希少だとされているんですが、こちらの『しめ縄』は中でも流通の少ない切手です
そうだったんですね
はい。そして、一切切り離しがされていないという状態も考慮しています。裏面に若干のシミが見られますが、この程度ならあまりマイナスにはなりません
よかったです。少し心配していたので
はい。年賀切手を買う人が少なかった時代からして、『しめ縄』がシート状態で見つかるということ自体稀なことなのです
へぇ、そうなんですね
はい。非常に貴重なお品物ですので、ご売却についてはゆっくり検討いただければと思います
少しうつむき考え事をする依頼主。しばらくしてバイヤーにこう告げます。
……いや、お願いします
ご家族の方に相談されなくても大丈夫ですか?
はい。価値があるということは十分わかりましたし、これは欲しいといってくれる方に持っていてもらったほうがいいので
ありがとうございます。では、お取引を進めさせていただきます
バイヤーはタブレットを使って契約書を作成し、印刷したものを依頼主に渡します。
こちらが契約書でございます。ご不明点等ないか確認いただき、なければ署名をお願いします
はい
書きました
ありがとうございます。ではご本人様確認をさせていただきます
依頼主の運転免許証を確認し、本日の買取金額をお渡しします。
以上となりますが、他に査定をご希望されるものはございますか?
いえ、今のところは大丈夫です
かしこまりました。査定は無料ですので、また何かございましたらお気軽にご連絡ください
わかりました
バイヤーはお買い取りした年賀切手を丁寧に包み、最後のご挨拶を行います。
このたびは福ちゃんをお選びいただきありがとうございました。またご縁がありましたらよろしくお願いします
今回の買取とまとめ
昭和13年発行の年賀切手100枚綴り、30枚綴り
今回注目のお品物は「年賀切手」です。
コレクターの中では『しめ縄』『しめ飾り切手』などと呼ばれているものをお買い取りしました。
とくにこの『しめ縄』は、年賀切手第一号である『富士山』と同じくらい希少価値が高いとされており、今回ほどコンディションのいいものはなかなか出回ることがありません。
こうしたことを考慮し、買取福ちゃんの限界価格に挑戦させていただきました。お客様にもお喜びいただき光栄です。
このたびは、ご利用いただきありがとうございました。
0120-947-295
大変申し訳ございませんが時間を空けてお問合せください。
いただきません。
どのようなことでも、お気軽にご相談ください。
福ちゃんでは、丁寧な査定を心がけております。売りたい・譲りたいお品物があるという方はぜひご相談だけでもお待ちしております。