【中国古銭】孫文 一圓銀貨を買取いたしました
- 静岡県
- 40歳代
- 女性

【中国古銭】孫文一圓銀貨 3枚組
今回お買い取りしたお品物は、中国の「孫文一圓銀貨」3枚です。世界中にコレクターが存在するといわれている「古銭」は、大きく分類すると「古紙幣」「金貨」「銀貨」に分けることができます。
銀貨の特徴は「銀」としての価値を持つこと。銀の相場は世界共通とされており、どんなに古いものであってもこの価値が下がることはありません。これは金貨(小判、大判を含む)にも同じことがいえるため、金貨、銀貨は「資産」としてお持ちになる方も多いようです。
今回の「孫文一圓銀貨」は、1932年に発行されました。
“革命の父”と呼ばれた孫文が描かれており、現在中国本土でもコレクターが増えているのだとか。こうした銀貨は、銀としての価値に加え、中国古銭としての希少性や歴史的価値を価格に反映させる必要があります。
このたび、依頼主より「専門の人に見てもらいたい」とご連絡があったため、出張査定をさせていただくことになりました。なお依頼主の方は「あまり中国の歴史には詳しくない」ということでしたので、今回は古銭の価値を知っていただくことに加え、わかりやすい説明も意識して査定に臨みました。
ご訪問前の準備
この日、バイヤー(査定士)が向かっていたのは静岡県の浜松市。
政令指定都市に指定されている浜松市は静岡県最大の人口を誇り、「ものづくりのまち」として栄えてきました。
また浜松駅周辺はショッピング、グルメが充実しており、土日になると多くの人で溢れます。
時刻は午後3時。バイヤーは依頼主のお住まいの近くに到着しました。
メインとなる通りにはスーパーや飲食店が続き、主婦と見られる女性が多く見られます。夕食の買い出しや、お子さんの送り迎えなどをされているのでしょうか。
メインの通りを抜けると依頼主のご自宅が見えてきます。
再開発後の住宅地なのでしょうか、このあたりには比較的新しい戸建てやマンションが目立ちます。
バイヤーは依頼主のご自宅の場所を確認し、近隣のパーキングエリアに車を停めました。
ここでしばらくの時間、資料の最終確認などを行います。
今回の依頼主は40代の女性です。
事前の情報によると、ご家族の方の遺品整理をされているとのことでした。
お品物が中国銀貨ということから察するに、亡くなられたご家族の方はコインか中国骨董にご興味がある方だったのでしょう。
バイヤーは孫文一圓銀貨の特徴を再確認し、持ち物(白手袋、ルーペ、契約書作成用タブレット、小型プリンターなど)に不備、汚れなどがないかをチェックします。
それがすむと、いよいよご訪問です。
訪問・査定
依頼主のご自宅に到着したバイヤー。平成初期に建てられたと思われる戸建てで、手入れのされた庭にはバーベキューセットなどが設置されています。
表札を確認し、インターホンを押します。
はい
福ちゃんから参りました査定士です
少しお待ちください
簡潔に来意を告げると、すぐに依頼主の奥様がお目見えになりました。
スタイリッシュなワンピースをお召しになっており、ポニーテールに束ねた巻き髪が大変若々しい印象です。
どうも~こんにちは
こんにちは
玄関に入り、改めてご挨拶を行います。
今回の査定を担当させていただきます。よろしくお願いします
よろしくお願いします
今回は依頼主のご意向で、リビングにご案内いただくことに。
査定してもらうのは初めてなので……ちょっと緊張しているんですが
ぜひ、楽にしてください。今日はお値段を知っていただくだけでも構わないので……
ありがとうございます。では、こちらにかけてください
ご指示いただいた椅子に腰をかけたバイヤー。
すでに、テーブルの上には依頼品が入っていると思われる箱が用意されています。
福ちゃんの買取は査定を行う前に当日の流れを説明します。
ここでキャンセルしても費用がかからないことなどをお伝えし、同意書にサインをいただいてから査定に進みます。
お願いしたいのはこちらなんです
小さな桐箱の中に入っていたのは孫文一圓銀貨3枚。
90年という時間の経過を感じますが、状態は比較的良い方です。
拝見してもよろしいでしょうか
よろしくお願いします
白手袋を装着したバイヤーは、1枚1枚丁寧に査定をはじめます。
表面の孫文の横顔、裏面の船、ガチョウ、額面……見落としのないようルーペを使いじっくりと拝見します。
事前情報によると、遺品整理をされていたということですが……
あ、はい。祖父の遺品整理をしていまして……中国の骨董品などが好きだったみたいです
そうだったんですね
やはりバイヤーの予想通り、中国骨董を集められているとのことでした。
こちらはどのように入手されたかご存知でしょうか?
いや、それはわからないんですが……母の話によると骨董屋さんじゃないかって。おじいちゃんは直接出向くタイプだったので
なるほど……ありがとうございます
ひととおり査定を行ったバイヤーは、この孫文一圓銀貨を「本物」と判断しました。
こちら、孫文一圓銀貨と呼ばれる中国の通貨でございます
ソンブン、ですか
はい、今から約110年前、現在の中国が“中華民国”になったときの大統領ですね。日本とも深い関わりがある政治家なんですよ
そうなんですね、名前は聞いたことあるのですが……
ええ、簡単にお話すると、孫文は中国民族としての確固たる地位、人権を尊重すること、社会主義の実現を目指していた人だったんです。中国では革命の父とも呼ばれています
中国ではすごく有名なんでしょうね
ええ、今でも人気の高い方です。当時の臨時政府があった場所には今も孫文の肖像画、銅像などが残っています
そうなんだ……
ええ。中国でも古銭コレクターの方はいらっしゃいますし、銀として保有したい方も大勢います。孫文一圓銀貨は非常に需要がある銀貨なんですよ
ここでバイヤーはタブレットを取り出し、買取額の算出を行います。
計算した金額を依頼主に提示しました。
こちらの金額を出させていただきましたが、いかがでしょうか
えっ……こんなに?
はい。まずこちらは90%の銀が含有されており、銀としての価値がございます。発行数は約200万枚以上とされているので“超・希少”とは言いにくいものの、状態の良さや現在の需要の高さなどを総合的に評価させていただきました
ありがとうございます。思っていたより高くて驚きました。お願いして良かったです
実はこちらの依頼主、ご家族の方が「不要」と判断された遺品を、フリマアプリやネットオークションに出品されていたのだとか。
でもお金ってどうしたらいいかわからなくて……それでネットで見かけた福ちゃんにお願いすることにしたんです
そうだったんですね。頼っていただけて光栄です
依頼主は「もっと早く利用すればよかった」とおっしゃったあと、「この銀貨、買取をお願いします」と即決してくださいました。
買取の意思を確認したバイヤーは、契約書の作成、現金の用意に取りかかります。
依頼主は本人確認書類をバイヤーに提示し、契約書の確認・署名を行い、現金を受け取りました。
以上となりますが……他に処分をお考えのものはございますか?
じゃあ……こちらもいいですか?
この日、追加で中国骨董を3点査定し、査定額をお伝えしましたが、この3点については今後ご家族の方と話し合いをされるそうです。
今日はわざわざ来ていただきありがとうございました
とんでもございません。また何かございましたらいつでもご連絡ください
はい。そのときはまたお願いします
それでは、本日は当店をご利用いただきありがとうございました。また今後もよろしくお願いします
今回の買取とまとめ
【中国古銭】孫文 一圓銀貨 3枚
今回注目のお品物は1932年に発行された「孫文一圓銀貨」3枚です。
銀の含有量は90%。当時2,260,000枚発行されたといわれていますが、現存する孫文銀貨は年々減っており、状態のいいものは希少とされています。
今回は銀の相場、目立つ傷や汚れがないことなどを総合的に判断しお値段をつけさせていただきました。
このたびは、ありがとうございました。
0120-947-295
大変申し訳ございませんが時間を空けてお問合せください。
いただきません。
どのようなことでも、お気軽にご相談ください。
福ちゃんでは、丁寧な査定を心がけております。売りたい・譲りたいお品物があるという方はぜひご相談だけでもお待ちしております。