【マイセン】スワンサービス C&S を買取いたしました
- 神奈川県
- 60歳代
- 女性

【マイセン】スワンサービス カップ&ソーサー 計6客
今回は食器の査定依頼を受け、神奈川県横浜市の住宅街に出張させていただきました。
お品物は、世界的な人気を誇るドイツの食器ブランドであるマイセンの『スワンサービス』というシリーズのカップ&ソーサー、計6客です。
『スワンサービス』は、マイセンならではの白磁の美しさを繊細な白鳥のレリーフによって引き立たせているのが特徴的なシリーズで、オリジナルの食器は18世紀にハインリッヒ・フォン・ブリュール伯爵という貴族のために製造されました。白磁1色で色がまったく付いていないものもありますが、今回のお品物は金彩の縁取りや花柄模様などが描かれたカップ&ソーサーのセットでした。
ご依頼主は、60代の奥様。数年前にお礼の品としていただいたものを売却したいとのご希望でした。「箱がちょっと汚れているけれどカップやソーサーはとても綺麗」とのことだったので、それらの情報も加味してしっかり査定を行うことを心がけました。
ご訪問前の準備
その日、福ちゃんのバイヤー(査定士)は神奈川県横浜市の住宅街に向けて車を走らせていました。川崎市との県境に近い市北東部の都筑区、その中でも茅ヶ崎を中心とする一帯です。
このあたりは、横浜市の中心街からはほどよく距離があり、「港北ニュータウン」という住宅地として開発された経緯があります。
美しい緑が適度に配置され、全体的にのんびりとした平和な雰囲気をまとっているエリアです。特に子育て世代からの人気が高く、休日には、街角に子供連れの家族の姿が多く見られます。
ただしその日は平日で、時間帯は午前11時半ということもあり、子供たちの姿はほとんどありません。
代わりに、犬を連れて散歩をしている老齢の男性や、ベビーカーを押してのんびりと歩いている若いお母さんなどの姿が目立ちました。
気持ちいい気候の1日でした。
お客様のご自宅の近くにあるパーキングに車を停めたバイヤーは、ともすれば気持ちよく眠気を誘われそうになりますが、すぐに気を引き締めます。
今回の査定品は、マイセンの食器の中でも特に人気が高い『スワンサービス』なのです。査定前の準備として、バイヤーは持ち物の確認を入念に行います。
白手袋やルーペ、またタブレットや小型プリンターといったおなじみのアイテムがきちんと揃っていることを確認します(タブレットは書類の作成などで使用し、プリンターは書類を印刷するためのものです)。
専用の箱があるとのことですが、念のために安全に運搬するための緩衝材も多めに持っていくことにします。
訪問・査定
そうこうするうちに、お約束の時間である正午が近づいてきました。バイヤーは必要な物を入れたリュックサックを肩にかけ、車を出ます。
お客様のご自宅であるマンションに到着したのは、お約束の時間の5~6分前。ちょうど良いタイミングです。
来意を告げてオートロックを解錠していただき、マンション内へ。エレベーターで上階にあがると、お客様の部屋までまっすぐ向かいます。
部屋番号を確認してチャイムを鳴らすと、すぐに今回のご依頼主である奥様が顔を出されます。
はーい。あ、福ちゃんの方ね
はじめまして。福ちゃんから参りました査定士です
どうぞどうぞ。時間ピッタリね、ありがとう
お客様に招き入れていただき、玄関で向き合ったところで、あらためて名刺を出して自己紹介をします。
今回は私が査定を担当させていただきます。よろしくお願い致します
はい、こちらこそ。じゃあこっちにどうぞ
先導していただき、リビングに向かいます。
バルコニーに続く窓が開けられており、気持ちいい陽光とともに柔らかな風が吹き込んできます。
そんな過ごしやすいリビングに、すでに今回のお品物であるマイセンのカップ&ソーサーセットが用意されていました……正確には赤い専用の箱に収められた状態なので、カップやソーサー自体は見ることができません。
けっこう汚れてるでしょう……大丈夫かしら
バイヤーの視線を追ったお客様が声をかけてきます。
確かに、セットが収められている箱は、やや目立つ擦りキズなどが見られます……が、想像していたほどの状態ではありません。それに、あくまでも肝心なのは中身なのです。
はっきりとはいえませんが、中身の状態が良ければ十分に高価買取の可能性はあると思います
そうですか。じゃあ、さっそく見ていただいても?
申し訳ありません、その前にまずはこちらにサインをいただけますでしょうか
バイヤーがお客様に差し出すタブレットの画面には、査定の同意書が表示されています。
福ちゃんでは、同意書の内容をお客様に確認していただき、署名をいただいて、初めてバイヤーは査定を開始できるという仕組みになっています。
そのことを説明すると、お客様はすぐに同意書を読み、サインをしてくれました。
ありがとうございます。では、実際に見させていただきますね
お客様のご厚意でソファに座らせていただいたバイヤー。
テーブルの上でカップ、ソーサーをひとつずつ見ていくことになりました。
カップ&ソーサー6客ということで、カップ6つとソーサー6枚を細かくチェックしていきます。
見てみると、まぎれもなくマイセンの『スワンサービス』に違いありません。
スワン(白鳥)がレリーフ(浮彫)で表現され、ふちには美しい金彩が施されています。可憐な草花が控えめながらも美しく描かれ、カップのハンドル(取っ手)はドルフィンをかたどったものとなっています。
『スワンサービス』ならではの独特のデザインです。
また、カップもソーサーも、それぞれマイセンの食器であることを示す「双剣」のマークが付いています。
2本の剣が交差しているというマークで、これはマイセンの食器製造を命じた18世紀ドイツのザクセン選帝侯アウグスト強王の紋章がモチーフになっています。
どうでしょうか……売れるでしょうかね、カップ
はい。確かに外箱の状態は万全とは言いがたいですが、カップとソーサーはたいへん見事です。状態は良好なので、高い価値があると思われます
そうですか、よかった……。いくらぐらいになるんでしょう?
さっそく計算させていただきますね、少々お待ちください
バイヤーはタブレットを取り出し、査定の結果をもとに金額を算出していきます。
計算が完了すると、お客様に提示しました。
こちらの値段をつけさせていただきたいと思いますが、いかがでしょうか
あら……もっと安くなるかと思ってた。けっこう高いんですね
はい、やはりカップとソーサーの状態が良いですし、こちらは『スワンサービス』という人気が高いシリーズのお品物ですので、高い価値があると判断しました
ありがとうございます。じゃあ、その値段でお願いできますか
かしこまりました。では手続きに入らせていただきますね
バイヤーは、お客様の身分証を確認。契約書と明細書を作成し、プリントアウトして契約書にサインをいただきます。そして現金をお渡しし、クーリングオフについてもお伝えして、完了です。
以上となりますが、この機会に売りに出したいもの、価値を知りたいものなどはございませんか?
今のところはちょっとないと思います
わかりました。また何かありましたら気軽にご連絡ください。このたびは、ご利用いただきありがとうございました
今回の買取とまとめ
【マイセン】 スワンサービス カップ&ソーサー 計6客
今回お買取させていただいたのは、マイセンのカップ&ソーサー計6客。繊細で緻密なレリーフが美しい『スワンサービス』のセットです。こちらはオリジナルの食器が18世紀に製造された歴史あるシリーズということもあり、世界的にたいへん高い人気を誇っています。
『スワンサービス』の原型を手がけたのは、当時、天才的なセンスでマイセンの造型の基本形を作り上げたヨハン・ヨアヒム・ケンドラーという人物です。その美しく、ユーモラスな風情も感じさせる絶妙なデザインは現在も世界中で多くの人に愛されています。
今回のお品物は、セットを収める箱に若干の汚れや擦りキズが見られたものの、カップやソーサーは今まさに完成したばかりであるかのような輝きをまとっており、状態はたいへん良好でした。
そのことを加味して、高価買取が実現しました。
このたびは、ありがとうございました。
0120-947-295
大変申し訳ございませんが時間を空けてお問合せください。
いただきません。
どのようなことでも、お気軽にご相談ください。
福ちゃんでは、丁寧な査定を心がけております。売りたい・譲りたいお品物があるという方はぜひご相談だけでもお待ちしております。