【セーブル】矢車草 C&Sを買取いたしました
- 大阪府
- 60歳代
- 女性

【セーブル】1840年 金彩ボーダー 矢車草のリース文 カップ&ソーサー
今回お買取したお品物は『セーブル』のカップとソーサーのセットです。本体の状態が非常に良好なうえ、専用のケース、付属の説明書も保管されておりました。フランスを代表する最高級陶磁器ブランド・セーブルのはじまりは1738年。前身となる窯がのちに国王・王族専用の製陶所となりました。
セーブルのモットーは「一切品質を落とさないこと」。
職人たちによって生産されるテーブルウェア生産数は年間2,000~6,000ピースといわれており、「幻の陶磁器」とも呼ばれています。なお、セーブルといえば『セーブルブルー』のイメージを持たれる方も多いかと思いますが、実はピンクや黄色、白磁や絵柄がメインとなっている食器も制作しています。もちろん、福ちゃんはブルー以外の製品の買取も大歓迎です。
今回、依頼主から「セーブルの食器を査定してほしい」とご連絡をいただき、出張買取をさせていただくことになりました。依頼主は「相見積もりをしている最中」ということだったため、精一杯のお値段と当店にしかできない「丁寧な対応」を意識して査定に臨みました。
ご訪問前の準備
バイヤー(査定士)が車を走らせていたのは大阪府の北摂エリアです。北摂エリアはかつて大規模な再開発が行われたこともあり人口が急増した街として知られています。
しかし、今回の依頼主のご自宅は「古くからある高級住宅街」の一角にあるとのこと。
バイヤーは事前に依頼主のご自宅を確認し、近隣のコインパーキングを探しました。この周辺は駐車場の数が限られているため、早めに空車スペースを見つけておく必要があるのです。
運よく一台の空きが見つかったので、そちらに車を停めます。まだ20分以上時間があったため、手持ちの資料に目を通しました。
今回の依頼主は60代の女性です。実はこちらの依頼主、過去に一度福ちゃんをご利用いただいたことがあるお客様です。
「リピートいただいたことに感謝をし、今回も期待以上の価格を提示したい」
そう思いながらバイヤーは社内データを再確認し、持ち物(白手袋、ルーペ、風呂敷、タブレット、小型プリンターなど)をまとめました。いよいよ出発です。
訪問・査定
定刻通りに依頼主のご自宅に到着したバイヤー。依頼主のご自宅は歴史を感じる日本家屋で、しっかりと手入れのされている松が大変立派でした。
表札を確認し、インターホンを押します。
はい
福ちゃんから参りました
少々お待ちください
門に現れたのは依頼主と見られる女性でした。
玄関に入ったバイヤーは名刺を取り出し、挨拶をはじめます。
初めまして。私、福ちゃんから参りました査定士です。本日の査定を担当させていただきますので、よろしくお願いします
よろしくお願いします
今回は依頼主にご案内いただいた応接間で査定を行うことに。
買取の説明を一から行い、同意書にサインをいただきます。
それではさっそく、査定を始めていきたいと思います
はい、お願いします。今回はね……これを見てもらいたくて
立ち上がり、側に置いてある箱を手にした依頼主。セーブルの専用ケースです。バイヤーは白い手袋を装着し、テーブルの上に風呂敷を敷きました。
依頼主はバイヤーが敷いた風呂敷の側にセーブルのケースを置きます。
開けて見てください。もう、お任せするので
かしこまりました。では、失礼します
ケースの蓋を開けると、「幻の陶磁器」であるセーブルのカップとソーサーが現れました。
白い陶磁器に金彩模様、ブルーや紫で彩られた矢車草がポイントになっています。
バイヤーは、丁重に商品を取り出し、風呂敷の上に置きました。
見事ですね
綺麗よねぇ。私もこの食器はとても気に入っていて、ガラスケースに飾って眺めていたの
ということは……あまりご使用にはなっていないのですか?
いえ、最初のうちは何回か使いましたよ。美味しいケーキと紅茶を用意してね
そうだったんですね
バイヤーはルーペを手に取り、細部を入念にチェックします。全体はもちろん、カップとソーサーを縁取る金彩にも欠けや剥げは見られません。
そして高価買取のポイントとなる「付属品」。今回は正規品であることの証明とされる青い化粧箱と、証明証もセットになっています。
するとここで奥様が口を開きました。
セーブルって、ブルーの食器が有名じゃない?
ええ、そうですね
やっぱりブルーの食器じゃないと値が下がっちゃうのかしら?
とんでもございません
バイヤーは奥様が抱いている不安を解消するため、説明を行います。
こちらのシリーズは、1840年頃に制作されたものとお見受けいたします
あら……そんな古いものだったのね
ええ、非常に丁寧に扱われてきたことが伺えます。……奥様、こちらに描かれているお花については何かご存知でしょうか
ええと、何だったかしら
矢車草です。かつて、マリーアントワネットが愛したとされているお花で、「清楚」「幸福」という花言葉を持ちます。マリーアントワネット自らこの花を用いた食器セットを作るよう命じたといわれているんです
まあ……そうでしたか
バイヤーは続けます。
奥様がおっしゃるように、日本では“セーブルブルー”が大変好まれていますが、食器コレクターの方やセーブルファンの方にはこういったデザインを好まれる方がたくさんいらっしゃるんですよ
そうなのね。それを聞いて安心したわ
はい。しっかりお値段つけさせていただきますので、ご安心ください
バイヤーはタブレットで買取額の算出を行います。そしてその金額を奥様にお見せしました。
こちらが当店で出させていただいた金額でございます
なるほど……ありがとうございます
今回このお値段をつけさせていただいた最大のポイントは状態です。使用感が少なく、非常にいいコンディションを保っています
バイヤーは続けます。
それから、購入当初の付属品をすべて保管されていたという点も、高く評価させていただきました。この専用ケースがあるものとないものでは、かなりお値段が変わってまいります
そうなのよね、たしか前は元から無いものも多くて……
そうでしたか。……このあと相見積もりを取られるかと思いますので、ぜひ参考にしてみてください。私どもはご連絡いただければすぐにお伺いしますので、ゆっくりご検討いただければと思います
他社との相見積もりをされる予定と伺っていたため、このようにお伝えしたバイヤー。
しかし、依頼主は何かを決心した様子でした。
実は、今2社目なの
そうだったんですね
来週も業者さんに入ってもらう予定だったんだけど……また福ちゃんにお願いするわ
よろしいのですか?
ええ、取引をお願いします
かしこまりました。ありがとうございます。
バイヤーは依頼主の買取の意思を確認し、タブレットで契約書の作成に取りかかりました。
依頼主は2回目の買取ということもあり、慣れた様子で本人確認書類を用意しています。
では、こちらご確認いただき、署名をお願いします
はい
しばらくして、署名を終えた依頼主。バイヤーはお品物を丁寧に包み、用意した現金をお渡ししました。
以上となりますが、他に査定を希望されるものはございますか?
いいえ、もう大丈夫。また何かあったら連絡するわね
はい、お待ちしております。このたびは、福ちゃんをリピートいただきありがとうございました
今回の買取とまとめ
【セーブル】ティーカップ&ソーサー
今回注目のお品物は矢車草が描かれたティーカップとソーサーのセットです。未使用品ではないものの、本体・ケースともに状態は良好。
1840年に制作された希少な製品ということ、日本国内ではあまり流通していないシリーズということもあり、当店の限界価格を提示させていただきました。
このたびは、ありがとうございました。
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福ちゃんでは、丁寧な査定を心がけております。売りたい・譲りたいお品物があるという方はぜひご相談だけでもお待ちしております。