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IWCの歴史

IWCの歴史は1868年にはじまりました。創業者は、時計技師であるフロレンタイン・アリオスト・ジョーンズと時計職人のハインリヒ・モーザー。スイス発の腕時計メーカーでありながらメーカー名に英語が使用されているのは、フロレンタインがアメリカ人であったためです。

時計を製作する工場を置いたのは、スイスのシャフハウゼン。ここはライン川のある地域で、IWCはその水力を時計の製作に必要な動力として利用することにしました。シャフハウゼンはドイツ語圏内だったということもあり、スイスで作られる華美な時計よりも、ドイツ様式のシンプルで利便性の高い時計の製作をはじめます。職人によって組み上げられたムーブメントに独自の厳しい規格を設け、さらにアメリカから持ち込んだ機械自動化の製造技術を組み合わせるというのが、ブランドの方針でした。

1915年からは腕時計の販売をスタートさせ、以降は英国の空軍が使用するパイロット・ウォッチや耐磁気時計の開発などを手掛けています。 この功績こそ、信頼性の高い時計を創業当時から販売していた証拠であると言えるでしょう。

IWCは「質実剛健」を地で行く社風で知られ、ビジネスの戦略も創業当時からストイックであったといわれています。世に送り出す全製品の素材やケース、キャリバー(機械)の詳細を記録しておくなど、従来のメーカーが行っていなかった手厚いサポート対応をいち早く導入。現在でもその営業方針は変わることなく受け継がれています。
本来ならば、生産終了後一定の年数が経過するとメーカーで修理できなくなってしまいますが、IWCでは「期間を設定することなく、どの時代の時計でも修理あるいはメンテナンスを行う」と宣言しています。