加賀友禅作家・百貫華峰とは?
着物を高く買い取ってもらう方法とは?
ここでは百貫華峰についてまとめてみました。
百貫華峰は「伝統工芸士」に認定されている加賀友禅作家です。日本現代工芸展内閣総理大臣賞をはじめ、栄えある賞を多数得ていることから、「加賀友禅の巨匠」と呼ばれています。
主に訪問着や黒留袖、さらには友禅の技術を活かした壁面パネルなどを制作しており、現代美術展や有名百貨店などで公開しています。すべての作品が手描きであるため百貫の作品にはたいへん高い価値が付き、中古市場でも高値で取引されています。
ここではそんな百貫華峰の生い立ちや経歴、より高く売る方法についてご紹介していきたいと思います。
百貫華峰とはどんな着物作家?
百貫華峰は1944年、加賀友禅の本場である石川県金沢市に生まれました。
人間国宝である加賀友禅作家・木村雨山に指導を受け、1973年に開かれた現代美術展では「ロータリークラブ賞」を受賞。さらにその翌年に開かれた現代美術展では「北陸放送社長賞」を受賞し、日本最大の美術展覧会である「日展(日本美術展覧会)」で初入選を果たします。
1977年に現代美術展審査員、勤労者美術展審査に選出され、1980年には東京三越本店で自身初の個展を開催し、大成功をおさめます。また1983年に開かれた「全国植樹祭」では昭和天皇の御宿泊先に自身の作品『鶴竹の図』『花鳥の図』が展示されました。
1988年には、金沢市文化使節団の一員として中国・蘇州市を訪問。1995年には国の「伝統工芸士」に認定されています。
1998年には、日本現代工芸展審査員に就任しています。
そんな百貫華峰は現役の友禅作家として、また画家としても活躍しており、今も数々の作品を生み続けています。
百貫華峰の加賀友禅の特徴は?
前述したように、画家としての顔も持つ百貫華峰の加賀友禅は、1枚の絵画のような美しさと繊細な筆使いが特徴です。着物の帯下から裾にかけて大胆な構図で描かれる動物や草花は非常にリアルで、壮大な作品に仕上げられています。
加賀友禅は「写実的な美しさ」を表現するのが特徴であり、「臙脂(えんじ)」「黄土」「藍」「草」「古代紫」の5色を基調としています。
また、虫が食べた葉を表現する「虫食い」や、外側から内側にかけてグラデーションをかける「外ぼかし」といった技法を特徴としていますが、百貫華峰はこういった技法を自身の作品にも多用しています。
百貫華峰の作品紹介
ここでは百貫華峰の作品について紹介します。
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本加賀友禅留袖 千鳥に松
無数の松の木と、縁起のいい白鳥の群れをデザインした黒留袖です。
松の木に使用される淡い藍色や草色、そして大地を表す黄土色といった「加賀五彩」が使用されており、漆黒の生地がこれを際立たせています。 -
留袖 春秋花模様 梅・桜と桔梗・釣鐘草
淡いピンク色の生地の上部には梅と桜など春の草花が、そして裾に向かっていく場所にはコスモスなど、秋の草花が描かれています。
このように、ひとつの着物で複数の季節を表現しているのが特徴で、幻想的な仕上がりとなっています。なお、写実的なタッチを得意とする百貫華峰ですが、この作品にはどの種類なのか明確にしない、「簡略的に描いた花々」が登場します。
同じ作家の同じ作品であっても違った技法、タッチが楽しめる貴重な作品となっています。
百貫華峰の着物買取は
福ちゃんにお任せください
百貫華峰の作品は中古市場でも非常に需要が高く、高価買取が期待できます。
ポイントとなるのは、
・着物の状態
・希少性
・付属品の有無(証紙など)
といった点です。
しかし、こういったものが揃っていない状態の着物であっても査定は可能です。
福ちゃんには百貫華峰の作品の買取、査定の経験が豊富な査定士が在籍していますので、適正価格にて買取をさせていただきます。
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