染色家・市川純一郎とは?
着物を高く買い取ってもらう方法とは?
市川純一郎とはどんな着物作家?
1955年、市川純一郎は京友禅型紙商の8代目として生まれました。
友禅は「手描き友禅」「型友禅」と2種類に分けられますが、型友禅は型紙を使用します。そしてこの「型紙」を作るのは型紙職人です。この型紙の仕上がりが着物の仕上がりを左右するため、熟練の技術が求められます。
そんな職人一家で生まれ育った市川純一郎は、大学を卒業後、染色の道に入ります。
1985年に独立し、翌年には自身の作品展を開催しました。
1992年、ロサンゼルスで行われた「きもの作品展」に参加。以降、東京や京都でコンスタントに作品展を開催しています。
そんな市川純一郎は、京都工芸染匠協同組合理事、きもの産地西陣大黒町協同組合理事に就任し、活動の幅を広げています。
市川純一郎の型友禅と手描き友禅の特徴は?
市川純一郎が手がける友禅の特徴は、枠にはまらない独自の友禅を生み出していることです。
かつて型友禅と手描き友禅は「まったく別のもの」とされていましたが、型紙作りのノウハウがある市川純一郎は自分でデザインした型紙を彫り上げ、絵師に自身のデザインを提案。こうして型友禅と手描き友禅を見事に融合させました。
また、天然の染料と顔料を使い分けて染め上げを行うなどのこだわりを持っているのも特徴で、こうして作られる着物は、斬新かつ高度な技術が詰め込まれているとして、高く評価されています。
市川純一郎の作品紹介
ここでは市川純一郎の作品についてご紹介します。
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単衣小紋 雪輪文
灰みを帯びた「グレージュ」の生地に細やかな雪輪模様が散りばめられた小紋です。
はらはらと舞う雪と、しっとり浮かび上がる花唐草の地紋のコントラストが美しく、非常に上品な仕上がりとなっています。明るめのベージュは流行に左右されることがなく、どんな帯とも合わせやすいという特徴があります。また、幅広い年齢の方が着用できるデザインであるという点も、この作品のポイントとなっています。
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牛首紬袋帯 装飾菱華段文
こちらは牛首紬の工房として知られる「白山工房」で、市川純一郎が染め上げを行った作品です。
牛首紬というと灰や茶など暗い色を思い浮かべる方も多いのですが、実はピンクや黄、緑などさまざまな色に染めることができます。この作品で、市川純一郎は帯全体を「鉛色(青みがかった灰色)」に染め上げ、一般的な牛首紬にはない優雅な菱華段文様を添えました。高級感と華やかさが加わったこちらの作品は留袖や付け下げや、晴れの日に着用する訪問着ともよく合います。
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牛首紬訪問着 華文様
白山工房の訪問着で、市川純一郎が染色を手がけた作品です。
全体は黄味を帯びた明るいベージュで、袖、裾の部分にはアクセントとして灰色が加わっています。一般的には華やかなデザインが多い訪問着ですが、こちらの作品は華美な装飾はせず、小さな華文様だけが添えられています。牛首紬の美しさや、一緒に合わせる帯との調和を楽しむことができる訪問着です。
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