加賀友禅作家・黒田勲とは?
着物を高く買い取ってもらう方法とは?
黒田勲とはどんな着物作家?
黒田勲の詳細なプロフィールは明らかになっていませんが、昭和後期に活躍していたことは判明しています。
というのも、現在活躍中の加賀友禅作家・戸出亜子の経歴を見ると、1980年に黒田勲の工房に入り、修業を始めているためです。
加賀友禅作家は、それぞれ師匠のもとで5年以上に渡って修行し、師匠を含む2名の推薦を得て、落款を加賀染振興協会に登録して独立します。
そんな中、戸出亜子は黒田勲のもとで7年間の修業を経て独立しています。 ちなみに、戸出亜子は黒田勲の工房に籍を置いている間に加賀友禅新作競技会において奨励賞を2回、会長賞を1回受賞しています。
なお、黒田勲は現在、新作を発表していませんが、確かな技術力を持つ加賀友禅作家として高く評価されており、作品は高い価値を持って中古市場で取引されています。
黒田勲の加賀友禅の特徴は?
黒田勲の加賀友禅は、加賀五彩の色合いを基本に、華美に流れず清楚な雰囲気を伝えるという伝統に根差した仕上がりになっています。
加賀友禅のデザインは、花鳥などの自然の風物を写実的に表現したものが多いですが、特に黒田勲の場合、自然の風景を図案化することに長けており、次に紹介するような「花鳥風景」「海辺風景」などを染めた作品が見られます。
のびのびとした風合いをたたえ、着る人や見る人にかろやかな心地を与えるのが特徴といえます。
黒田勲の作品紹介
ここでは、加賀友禅作家・黒田勲が手がける作品を紹介します。
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色留袖 花鳥風景文 暈し染め
水辺の梅、松に鳥たちがたわむれる図をデザイン化した色留袖で、淡いグリーンの生地に、ぼかし染めの技法を使って描かれた花鳥の風景が溶けこみ、上品な風情をたたえています。
また、よくよく目を凝らしてみると松の木にたわむれる鳥たちがデフォルメされた姿で描かれているなど、軽みのあるユーモラスなデザインとなっているのも特徴です。
加賀友禅特有の「緻密な写実」を超えた、個性的なデザインが光る着物です。
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黒留袖 海辺風景柄
色とりどりの木や花で飾られた海辺の風景を描いた柄。漁に使われている小舟が波間をたゆたい、木々が生い茂り、静謐な雰囲気ながらも色遣いに工夫することでほのかな華やかさも演出しています。
ごくごく淡い藍色の海が、黒留袖の生地に溶け込むかのように自然に表現されているのが特徴です。
黒田勲の着物買取は
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加賀友禅の基本に則りつつ、ユニークなデザインを施した黒留袖や色留袖を手がけている作家・黒田勲。
作家物の加賀友禅の着物は数多くあり、作家によって価値は大きく変わりますが、黒田勲の作品は中古市場においても高い価値を誇ります。
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