加賀友禅作家・相河達博とは?
着物を高く買い取ってもらう方法とは?
相河達博とはどんな着物作家?
加賀友禅作家・相河達博は詳細なプロフィールを公表していません。
そのため個人的な経歴などは明らかではありませんが、京都の呉服店が作成した「加賀友禅師事系図」によれば、大正期に活躍した相河平太郎、杉野元次という友禅作家の流れを汲んでいることは確かなようです(相河平太郎の名は、戦前に発行された『商工人名録』で見ることができます)。
平太郎と元次は西村央、村下信吉という2人の友禅作家を育てており、相河達博はそのうちの西村央に師事して学び、独り立ちしたという経緯があります。
つまり、相河達博は、相河平太郎、杉野元次の孫弟子に当たるわけです。
そんな相河達博の手がけた着物には、「加賀染振興協会」が発行する証紙が添えられています。
加賀染振興協会による加賀友禅の証紙は、
・加賀友禅の工房で5年以上の年月をかけて技術を学ぶ
・協会の会員2名による推薦を受ける
といった条件を満たしたうえで協会に落款を登録し、「加賀友禅技術者」として認められたとき、初めて発行されます。相河達博の手がけた加賀友禅の着物には協会の証紙が付いているため、信頼できる加賀友禅作家のひとりであるといえるのです。
ちなみに、相河達博の落款は角印の「達」一字となっています。
相河達博の加賀友禅の特徴は?
相河達博は、伝統的な加賀友禅の技法に優れた作家です。
中古市場には、相河達博の落款が見られる黒留袖や訪問着などの着物が流通していますが、いずれも加賀友禅が長い歴史の中で紡いできた「ぼかし染め」などの技法がふんだんに使われ、加賀友禅ならではの文様を手堅く美しく仕上げた着物となっています。
たとえば、次に紹介する作品には、それぞれ加賀友禅ならではの“自然”をモチーフにした古典的な文様である「花車文」や「草花文」などが見られるほか、上記の「ぼかし染め」の技法などが使われて見ごたえのある仕上がりになっています。
相河達博の作品紹介
ここでは、相河達博の手がけた加賀友禅の作品を紹介します。
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黒留袖 花車文
「花車文」は、御所車(源氏車)の車輪と四季折々の花を組み合わせた文様で、江戸時代から格式のある留袖などに使われてきた歴史があります。
相河達博の手がけた黒留袖に見られる花車文は、御所車を埋め尽くすかのように色とりどりの花々が緻密に描きこまれているという豪華なもので、裾まわりを華やかに彩っています。 -
訪問着 風景草花文 暈し染め
加賀友禅は、美しい自然の風物を落ち着きのある写実的な色合いで染める古典的な文様が特徴です。相河達博の『訪問着 風景草花文 暈し染め』には、清流のそばに建つ東屋の周辺に草花を配した「風景草花文」が描かれています。
草花を描くにあたり、「ぼかし染め」の技法を使っているのもポイントです。
ぼかし染めは加賀友禅に特有の技法であり、彩色の際に文字通り「ぼかし」を入れ、グラデーションを付けるのが特徴となっています。また、この技法は満開に開いた花の色を付ける際などに使われますが、花弁の外側が濃く、中心に近づくにつれて淡くなっていくのも特徴です。
相河達博の着物買取は
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相河達博は、加賀染振興協会に加賀友禅技術者として認められた作家です。
加賀友禅の伝統的な技法を用いた着物を多く手がけ、中古市場では、状態の良い物であれば高い値段で売買されています。
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着物の価値は、その種類や証紙の有無、身丈などさまざまな要素によって左右されますが、専門的な知識を十分に習得した者でなければ正確に見定めることはできません。
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