調停制度発足100周年 84円切手(5種)とは
今回ご紹介するのは2022年10月3日に発行された特殊切手「調停制度発足100周年 84円 5種」です。図案は全部で5種類。各種2枚ずつ印刷されたものが1シートとなっており、840円で販売されました。発行枚数は600万枚(60万シート)で、シート単位での販売となっていたためバラ売りなどは行われていません。
調停制度発足100周年 84円切手とは
この切手が取り上げている「調停」とは話し合いによって問題を解決するための「手続き」のことで、1922年(大正11年) 、関東大震災のあと借地や借家をめぐって発生した数々の紛争を解決するために施行されました。
調停は大きく分けて2つ「民事調停」と「家事調停」があり、民事調停では「貸したお金を返してほしい」「交通事故に遭った」などのトラブルを、「家事調停」では「離婚したい」「遺産相続で揉めている」などのトラブルを扱っています。
時代の流れに合わせて新しい制度を導入、施行して進化をしてきた「調停」。この切手は当事者が歩み寄り、争いが解決されていく様子を描いています。
調停制度発足100周年 84円 5種の特徴
図案は5種。「公害調停による解決」「特定調停による解決」「家事調停による解決」「宅地建物調停による解決」「交通調停による解決」です。
この中のひとつ、「特定調停による解決」は借金を抱えている人の経済的再生を図る、というものですが、言葉だけでは「イメージがわかない」「どういう制度なのかわかりにくい」という人も少なくありません。
しかし、この切手では「特定調停による解決」がお金や財布、貯金箱が可愛らしく描かれているため、調停についてあまり知識がない人でも「お金に関すること」ということが一目でわかるようになっています。
このイラストを手がけたのは切手デザイナーの吉川亜有美氏。現代的なデザインやポップなデザインを得意としているデザイナーです。
なお、「調停制度発足100周年」は通常の切手のカッティングとは異なる仕様となっており、5種すべてが楕円形となっていることも特徴のひとつとなっています。
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