福島逓信展記念切手とは？
福島逓信展記念切手は、1948年に発行された記念切手です。
額面は2円で、2枚1セットの小型シートとなっており、図案には瀬戸内海の舞子の浜が採用されています。
当時は全国各地で「切手展」が開催されており、この図案を用いた記念切手は別の開催地でも使用されています。
福島逓信展記念切手の歴史
1947年、東京の日本橋で「郵便切手を知る展覧会」が開催されました。この展覧会は1週間という短い期間で26万人もの人々を集めた大人気イベントとなりました。
当時、郵便事業の復興を目指していた逓信省は、全国各地でこうした「切手展」を開催することを決定し、あわせて記念切手を発行しました。
なお、こちらの記念切手は名称が「福島逓信展」となっていますが、展覧会の基本的な内容は「郵便切手を知る展覧会」と同じものなっているようです。
福島逓信展記念切手の種類
福島逓信展記念切手は1種類で、『瀬戸内海舞子の浜』が赤色単色刷りで、切手を囲う文字部分は青色で印刷されています。
なお、「福島逓信展記念切手」としていますが、同じ図案は青森、東京でも使用されています。
実は当時、記念切手は過去に発行された図案を流用することは珍しいことではありませんでした。また、この頃は物資や人手の不足により、「目打ち」と呼ばれる点線状の穴がついていません。
こうした状況でも逓信省が記念切手を発行し続けていたのは、当時切手が重要な財源であったこと、また逓信省が切手収集家たちをターゲットにしていたためだといわれています。
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