美術の世界シリーズ 第4集 84円切手とは?
2022年8月3日に発行された特殊切手「美術の世界シリーズ 第4集 84円 10種」の紹介です。
図案は全10種となっており、2000万枚(200万シート)限定で発行されました。販売価格は1シート840円。シート単位で販売されたためバラ売りはされていません。
また、同日には「美術の世界シリーズ 第4集 63円 10種」が販売されています。
美術の世界シリーズ 第4集 84円切手とはどんな切手?
美術の世界シリーズ 第4集 84円切手は2020年3月からスタートした「美術の世界シリーズ」の一つで、この名称通り美術品を取り扱っています。
日本国内の作品だけでなく海外の名作絵画や美術品が登場しているのが特徴で、記念すべき第1集が「青の世界」、第2集が「赤の世界」、第3集が「緑の世界」がテーマに選ばれました。そして今回の第4集のテーマは「黄色・黄金の世界」です。
世界中で高く評価されている偉人の作品が小さな切手サイズとなっており、コレクション切手としてはもちろん、日常使いにも喜ばれるシリーズとなっています。
美術の世界シリーズ 第4集 84円切手の特徴
この第4集のテーマは「黄色・黄金の世界」です。作品によって異なる表現方法、色彩を際立たせるような配置にも注目されています。
例えば、フィンセント・ファン・ゴッホの『ひまわり』ように黄色やオレンジを全体的に使用している作品の横に、グスタフ・クリムトの『人生は戦いなり(黄金の騎士)』、クロード・モネ『黄色いアイリス』といったダークな印象の作品が配置されており、同じ「黄色」というグループでも明暗、色彩の対比を楽しめるのではないでしょうか。
日本の作品からは葛飾北斎の『諸国名橋奇覧 飛越の堺つりはし』の一部や、国宝に指定されている『浜松図屏風』の一部、橋本雅邦が描いた『龍虎図屏風(左隻)』が図案に採用されており、日本画と西洋画を1シートの中で堪能することができます。
なお『向日葵図』、『色絵牡丹文平鉢 古九谷』は63円切手バージョンでも採用されている図案となっていますが、84円切手シートのほうは作品に合わせたカットが施されています。
シートの背景にも黄色が使用されており、華やかで可愛らしい仕上がりとなっているため、切手に馴染みがない世代の方でも手に取りやすいという点も特徴のひとつになります。
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