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国宝シリーズ 東京国立博物館創立150年 63円切手とは?

今回ご紹介するのは2022年10月12日に発行された特殊切手「国宝シリーズ 第3集~東京国立博物館創立150年~」です。

同日に「63円切手 10種」「84円切手 10種」が発行されていますが、これらの違いは図案です。10種すべて採用されている図案が異なります。

目次

国宝シリーズ 東京国立博物館創立150年 63円切手とは
どんな切手?

国宝シリーズ 東京国立博物館創立150年 63円切手

国宝シリーズ第3集~東京国立博物館創立150年~記念切手「63円切手10種」の発行部数は600万枚(60万シート)となっており、販売価格は1シート630円でバラ売りなどは行われていません。

この「国宝シリーズ」は2020年5月29日からスタートしたもので、初版となる第1集(63円)では縄文時代から古墳時代まで「考古資料」を、第2集(63円)では絵画、工芸品を取り扱ってきました。

シリーズのポイントとしては、貴重な国宝が一枚のシートでいつでも見られるようになっていること、普通切手には見られない豪華な仕様などが挙げられます。

この第3集は東京国立博物館開設150周年を記念し、東京国立博物館が蔵する国宝を取り上げています。

国宝シリーズ 東京国立博物館創立150年 63円切手の特徴

国宝シリーズ 東京国立博物館創立150年 63円切手

国宝シリーズ第3集63円10種」では、東京国立博物館の中に貯蔵されている国宝の絵画、工芸品を取り扱っています。

10種すべて異なる図案で、左上から

埴輪 挂甲の武人
海磯鏡
片輪車螺鈿手箱
瑠璃骨壺
竜首水瓶

の5種が並び、下段に

秋冬山水図(秋図)
檜図屛風(右隻部分)1
檜図屛風(右隻部分)2
紅白芙蓉図1
紅白芙蓉図2

が並んでいます。

中でも目を引くのは桃山時代に描かれた『檜図屛風』と中国南宋時代に描かれた『紅白芙蓉図』です。『檜図屛風』は日本画家の狩野永徳によって描かれたもので、大胆に、そして力強く描かれた木の幹が特徴となっています。

紅白芙蓉図』を描いたのは中国の宮廷画家・李迪(りてき)で、華やかに栄えるという意味を持つフヨウを写実的かつ繊細に描かれています。

本シリーズでは『檜図屛風』と『紅白芙蓉図』が2枚で1セットになるデザインになっており、非常にコレクション性の高い仕様となっています。

図案を担当したのは切手デザイナーの丸山智氏。これまでに「地方自治法施行60周年記念シリーズ」などを担当しています。

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