風景切手買取ならお任せください！

風景切手は、1926年(大正15年)から1937年(昭和12年)にかけて発行された普通切手です。大正時代に発行された切手としては、これが最後になります。

その名のとおり、日本を代表する風光明媚な風景が描かれているのが特徴です。現在発行されている普通切手の中にも風景が描かれたものが多く見られますが、それらの先駆的な切手といえるでしょう。

その美しいデザイン性からコレクションとして高い人気を誇る風景切手ですが、それ以前に発行されていた切手に比べると、額面や色、発行時期、保存状態の良し悪しなどによって買取価格は上下しますが価値は低めです。 ただし、複数枚であれば十分に高額買取が期待できるため、手元に何枚か残っているのであれば、まとめて査定に出すことをおすすめします。

風景切手には「2銭」「6銭」「10銭」の3種類があり、それぞれの中心には「富士山」「日光東照宮陽明門」「名古屋城」が描かれています。 この風景切手の発行をきっかけに、以後、図案に風景や建築物を採用した切手が作られるようになりました。

また、対象物を正面からではなく、“向き”を意識した構図で描かれたものがあるのもポイントです。奥行きや立体感が表現された、横向きのデザインが描かれるのはこれが初。これによって切手のデザインにバリエーションが生まれ、昭和以降、さまざまなデザインの切手が発行されるようになりました。この点においても、従来の常識を変えた画期的な切手といえるでしょう。

ちなみに紙質については、白紙から毛紙に変化しています。これは、かつての「菊切手偽造事件」の影響を受けてのことで、贋作の流出を防ぐための工夫です。 色はものによって異なり、たとえば10銭切手には青色とオレンジ色の2パターンがあります。こうした色の違いによって査定結果が変わることもあるため、十分な知識を持つ専門家に買取依頼することをおすすめします。