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クロエ(Chloe)の歴史

1952年、クロエはギャビー・アギョンによって設立されました。
エジプトの裕福な家庭で生まれ育ったギャビーは幼い頃からフランス式の教育を受け、パリの最先端ファッションを普段から着用していたこともあってパリやファッションへの興味関心が強かったようです。
18歳の頃にはパリへ留学。本場のファッションに触れました。

そんな彼女は1945年の結婚を機に、パリでの生活を開始します。
もともと幼い頃から豊かな感性、センスを持っていたこともあり、数々のアーティストたちから刺激を受けることでその才能をより磨き上げていきます。
そして1952年、初のコレクション開催を皮切りに、ファッションブランド「クロエ」を立ち上げます。

「クロエ」は、創業当初から現在に至るまで「ラグジュアリー・プレタポルテ」を貫いています。
創業当時のフランスでは、上質な高級服はオーダーメイドで仕立て上げてもらうしかなかったため、必然的に一部の富裕層のみが着用することを許され、一般の人には手が届かないものとして認識されていました。
このような状況を打開したのが、クロエが提唱したラグジュアリー・プレタポルテ(高級感ある既製服)。
高品質な既製服をリーズナブルな価格で販売することで、一般の人にも気軽にオシャレを楽しんでもらおうというものです。
この試みが見事にヒットしたことで、『クロエ』の知名度や人気はますます上昇します。

さらに、これを受けてほかのブランドも続々と既製服の制作や販売を開始。現在はすっかり既製服が現代ファッションの定番となりました。

このようにしてファッション業界に革命的な変化をもたらしたクロエは、その後も着々とブランドとしての規模を拡大していきます。
特に大きな転機となったのは、大規模なブランドグループ「リシュモン」に参入したこと。また、カール・ラガーフェルドをはじめとする有名デザイナーの起用などです。
こうして創業当初から変わらぬコンセプトを貫きつつ日々進化を遂げる「クロエ」は、現在もファッション業界を牽引する名門ブランドのひとつとして、世界中の女性を虜にするような魅力あふれるアイテムを生み出し続けています。