別府観光記念切手とは
別府観光記念切手は1949年に発行された特殊切手です。戦後初の観光記念切手として知られていますが、この切手の発行のあとシリーズ化することはありませんでした。
別府観光記念切手は2円と5円、両額面に別府港と高崎山が描かれた図案が採用されており、2円のほうは縁取りが赤色、5円のほうは縁取りが緑色となっています。当初は別府と東京の麻布、2拠点のみの販売となっていましたが、発行から1年後、全国販売されることとなりました。
別府観光記念切手の歴史
別府観光記念切手は、戦後初めて「観光地シリーズ」として発行された特殊切手です。描かれている別府港は明治初期に完成しており、貨客船が運航するようになると別府市は「温泉都市」として高い人気を集めるようになりました。
ちなみに「別府観光記念切手」と呼ばれている理由は、観光記念切手として最初で最後であるという点にあります。
実はこの切手、シリーズ切手としてさまざまな観光地を取り上げる予定だったのですが、初回の「別府」で打ち切りになったという経緯があるのです。このエピソードは切手界で非常に有名な話となっています。
別府観光記念切手の種類
別府港を航走する貨客船と、背後にそびえ立つ高崎山が印象的な別府観光記念切手。こちらの切手は2円と5円が発行されていますが、どちらも同じ図案を用いています。
デザインは福岡県出身の洋画家中村研一で、彼の写実的な画風は高く評価されていました。なお、貨客船がこれほどリアルに描かれているのは、「中村氏が渡英する際に重巡洋艦に乗ったというエピソードが関係しているのではないか」という見方もされています。
ちなみにこの切手はシート状、また目打ちミスや発行初日の消印が押されたものにも高い価値があるといわれています。
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