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レコードプレーヤーの歴史

19世紀の半ばにフランスの技師エドワード・レオン・スコットが「音を記録する」ということに成功し、発明王エジソンをはじめとするさまざまな技術者たちが試行錯誤して蓄音機を生み出したことから、レコードプレーヤーの歴史は始まりました。

かつてレコードプレーヤーは手回し式の蓄音機として発展し、日本では明治時代の半ばに伝わります。
ドイツの発明家エミール・ベルリナーが1885年に開発した手回し蓄音機の「グラフォフォン」は、日本では1889年に鹿鳴館で初公開されて話題を呼びました。
その後、20世紀に入って電気を使って音を再生する技術が導入され、「電蓄(電気式蓄音機)」が登場して以降は、国内外でさまざまなメーカーがレコードプレーヤーの製造を手がけるようになります。

また1958年、通常のアナログレコードよりも薄くて小さい「ソノシート」が発明されてからは、よりコンパクトになったポータブルレコードプレーヤーも生み出されました。
その後、ロックンロールやポップミュージックの発達によってレコードが年齢を問わずより身近な存在になると、レコードプレーヤーも全盛を迎えます。

その後、カセットテープやCDが発明されて普及し、音楽の記録・再生がアナログからデジタルへと移り変わる中、アナログレコードやレコードプレーヤーは斜陽を迎えますが、完全に消え去ることはありませんでした。
音楽ファンの中にはアナログレコードならではの質感を愛好する人が多いこともあり、クラシックやロック、ジャズなど幅広いジャンルでアナログ盤の制作・販売が続けられています。
そしてレコードプレーヤーもまた、YAMAHA(ヤマハ)やAudio-Technica(オーディオテクニカ)をはじめとするさまざまなメーカーによって生産が続けられています。

レコードプレーヤーの価値とは？

先述のように、オールドメディアのひとつとして一時期は風化しつつあったアナログレコードは、あたたかみのある音色や独特の存在感から再び人気を盛り返しており、レコードプレーヤーもまた、特に若い人の間で需要が高まっています。
そんな中、特に価値が高いのは品質の高さに定評がある有名メーカーが手がけたレコードプレーヤーです。
日本を代表する電機メーカーであるPioneer(パイオニア)やYAMAHA、カートリッジ専門のメーカーとして出発したのちプレーヤーの製造も手がけるようになったAudio-Technica、CDが全盛期を迎えていた1990年代半ばにポータブルレコードプレイヤー『フリースタイル』が異例の人気を呼んだDENON(デノン)、そしてかつてオーディオメーカーとして一時代を築いたSansui(サンスイ)などが、代表的なメーカーとして挙げられます。

なお、レコードプレーヤーは実用性を重視する人からの需要が高いこともあり、より状態が良好なものほど高い価値を持つ傾向にあります。見た目のキズや汚れが少なく、故障や破損がなくスムーズに動作するものであれば、より高価買取が期待できます。