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ウクレレの歴史

ウクレレといえばハワイアンミュージックに欠かせない楽器ですが、もとになったのは19世紀後半にポルトガルからの移民がハワイに持ち込んだ「ブラギーニャ」という楽器です。ポルトガル移民ハワイに自生するコアの木で作ったブラギーニャが、現地で「ウクレレ」と呼ばれるようになったという歴史があります。
ちなみに、「ウクレレ」という名前の由来はハワイ語の「‘Uku (ノミ、シラミ)」と「Lele(飛び跳ねる)」を合わせたもの。ウクレレを弾く指の動きが跳ね回る小さな虫のように見えたことから名づけられたといわれています。

そんなウクレレを一般に広めたのは、ハワイ王朝の第7代国王カラカウアです。 カラカウア王はウクレレに魅了されて自らも演奏を楽しんだほか、ウクレレ奏者を招いて演奏会を開催したという逸話があります。
こうしてハワイで親しまれ、ハワイアンミュージックに欠かせない楽器となったウクレレは、20世紀に入ってからいわば逆輸出される形でヨーロッパをはじめ世界各地に広まり、演奏人口を徐々に増やしていきました。
たとえば、アメリカでは1920年代にウクレレがブームとなりました。特に、それまでギターやマンドリンを手がけていた楽器メーカーのMartin(マーティン)が質の高いウクレレを製造したこと、そしてウクレレが当時流行していたジャズに取り入れられたことで、一躍人気の楽器となりました。
このように、ウクレレはハワイアンミュージックのみならず、ジャンルを横断してさまざまに演奏され、現在に至っています。

ウクレレの価値とは？

ウクレレは数千円から数十万円と値段が大幅に変動します。
価値を決める要素としては、「材質」「メーカー」などが挙げられます。

材質としては、特にハワイアンコアやスプルースといった木材が使用されているものが高価な傾向にあります。ハワイアンコアはハワイ諸島のみに見られる樹木であり、これによって作られたウクレレはクリアでパワフルな音を響かせるのが特徴です。またスプルースはアメリカやヨーロッパで採れる木材で、これによって作られたウクレレの音色はクリアでありながら同時に柔らかな雰囲気も持つのが特徴です。

またメーカーとしては、ハワイ発祥のKAMAKAやKoAloha(コアロハ)などが人気で、特に状態が良いものは価値も高くなる傾向にあります。
その他、1955年創業の日本の老舗メーカーFamous(フェイマス)も人気が高く、生産された年代やモデルによっては「希少性が高い」と評価されることがあります。

「材質」や「メーカー」の他、「状態」も価値を左右する重要なポイントです。
カビやキズ、ネックの曲がりなどがなく、状態が良好なものは高い価値を持ちます。
またウクレレ本体に加えてケースをはじめとする付属品が揃っている場合、より高価買取が期待できます。